デザインと性能を両立した、ダンロップの新作ネオクラシックモデルとハイグリップタイヤ…東京モーターサイクルショー2019

ダンロップ「TT100GP Radial」を装着したカワサキ『Z900RS』
  • ダンロップ「TT100GP Radial」を装着したカワサキ『Z900RS』
  • ダンロップ「TT100GP Radial」
  • ダンロップブース(東京モーターサイクルショー2019)
  • ダンロップ「TT100GP Radial」
  • ダンロップ「TT100GP Radial」を装着したカワサキ『Z900RS』
  • ダンロップ「TT100GP Radial」
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  • ダンロップブース(東京モーターサイクルショー2019)

往年の名タイヤ「TT100GP」をラジアルで再現したネオクラモデル

3月22日に開幕したモータサイクルショー2019でカワサキ『Z900RS』とMoto2レーサーという2台のデモバイクを前面に押し出した展示を実施したダンロップ。ネオクラシックとハイグリップタイヤという対照的なニューリリースを見せつけたのが印象的だった。

真っ先に注目したのはZ900RSが履いていた「TT100GP Radial」だ。その名の通り往年の大ヒットモデルであるバイアスタイヤの「TT100GP」をモチーフにしてラジアル化したモデルだ。近年バイク界はネオクラシックブーム真っ盛り。カワサキのZ900RSをはじめ、スズキのカタナさらにはヤマハの『XSR700』など、ネオクラ路線の新型車ラッシュが相次いでいる。

そんな中「タイヤにもネオクラのデザインを取り入れたい」と開発をはじめたのが「TT100GP Radial」誕生のきっかけ。とにかくそのデザインが秀逸だ。往年のバイクファンであれば、ひとめ見ればそれが「TT100」の流れを汲んだモデルであることがわかるはず。印象的な凹凸型のトレッドパターンやセンターに一直線に伸びるグルーブ形状は、TT100GPを見事に再現している。ネオクラ系のバイクの足もとを彩るにはぴったりのモデルとなった。

しかも、クラシカルなデザインを再現しつつ、性能は最新モデルを踏襲しているのもこのタイヤの特徴。ラジアル化する際に、独特のトレッドパターンを採用しつつしっかり剛性の高さもキープする工夫を込めたのも見どころ。例えば凹凸形状のグルーブを見ると部分的に溝が細くなっているなど、デザインと剛性を見事にバランスさせた処理がそこかしこに込められる。また偏摩耗を抑えるためのトレッドデザインの工夫も施されている。さらにシリカを配合することでウエットグリップを高めた点や低温下でのグリップ力を高めた点など、普段使いしやすいタイヤに仕上げているのも特徴となった。

アメリカ生まれのハイグリップラジアル、操舵感を楽しむ「SPORTMAX Q4」が登場

もうひとつの注目タイヤが、ハイグリップ系のスポーツラジアルとして登場した「SPORTMAX Q4」だ。Moto2のマシンに履かせるという派手なデモを実施していることからもわかるとおり、プロダクションレースまでを視野に入れたスポーツタイヤだ。もちろんストリートユースも可能なのだがスポーティな走りが身上のモデルなのは、スリックタイヤのようなトレッドデザインを見ても明らかだろう。

このモデルの特徴はアメリカで開発されたモデルという点だろう。国内開発のハイグリップ・スポーツタイヤにはすでに「α13SP」や「α14」がある。しかし「SPORTMAX Q4」がこれらのモデルと明らかに異なっているのが操縦感覚だという。設計時点から“タイヤに入力して曲げる”ことを念頭に置いて開発。フロントにクロスベルト構造を採用する、がっちりした構造で強い入力にも耐える設計とした。そのため積極的にタイヤをつぶして、操舵感を楽しむのがこのタイヤのもっともおいしい使い方と言えるだろう。

さらにビードの補強にカーボンファイバーフィラメントを採用しているので、回転方向の剛性も高いのが特徴。アクセルをぐっと開けたときに前に押し出す感覚が強いのはそのため。二次旋回が気持ち良いタイヤである点も「SPORTMAX Q4」ならではの味となる。

近年のハイグリップ系スポーツラジアルのトレンドとなっている“積極的に操作しなくても曲がる”傾向の特性ではなく、操舵感やアクセルを開けた際の心地良い加速感を楽しむといった、タイヤを使いこなしてスポーティな走りを実現する方向性のモデルとなった「SPORTMAX Q4」。バイクを操る楽しさを再認識させてくれるタイヤであることは間違いなさそうだ。

アドベンチャーモデル向けの新作など、ブースでは各カテゴリーの展示が

その他にもダンロップブースには注目の新モデルが用意されている。そのひとつがアドベンチャーモデル向けのタイヤとなる「TRAILMAX MIXTOUR」だ。アドベンチャーモデルの特徴であるロングツーリングに加えて林道程度のオフ走行もこなすことを目的に開発されたタイヤで、トレッドパターンに秘密がある。斜めに大胆に刻まれたグルーブはオフロード性能を高めつつ、高速道路走行時などのパターンノイズを抑える役目を担っている。またオンロードでのハンドリングのリニアな感覚も兼ね備え、ライディングの楽しさも引き出す。

近年、アドベンチャーモデル向けのタイヤはオンロード傾向が強まっているが、このモデルはネーミングに含まれるの“MIX”が示すとおりオン/オフの両方で楽しめるのが魅力。

さらにJECの基準に対応したエンデューロタイヤ「EN91」も新登場。こちらは公道での使用OKながら、見た目はバリバリのコンペタイヤ。「どんな路面でも80点以上の性能を発揮」するワイドレンジな性能を備えているのが特徴となっている。エンデューロを楽しむコンペティターにも注目のモデルの登場となった。

ネオクラシックからハイグリップ、アドベンチャーモデル向けのタイヤなど、多彩なニューモデルを一挙にブースで紹介したダンロップ。幅広いユーザー層に気になるモデルがズラリと並んでいるので要チェックだ。

《土田康弘》

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