【スーパーフォーミュラ】2019年の開催概要発表、各陣の新車「SF19」も走り出す…グランツーリスモにも“収録”へ

各陣営が新車「SF19」での走行を鈴鹿で開始した。
  • 各陣営が新車「SF19」での走行を鈴鹿で開始した。
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  • SFのシリーズ運営団体「JRP」の倉下社長。
  • BSフジの新たな実況陣、野崎アナ(左)と塩原アナ(右)。昨季はSFを戦っていた千代勝正選手(中央)がレポーターを務める。

2日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の2019年シリーズ開催概要発表が「モースポフェス 2019 SUZUKA」開催中の鈴鹿サーキットであり、コースでは各陣の新車「SF19」も走り始めた。また、新車がグランツーリスモに収録されることも発表されている。

今季もSFは全7戦、国内6サーキットを転戦して開催される。予選は全戦で3段階ノックアウト方式を採用、今季は通過台数に若干の変更があり、Q1は20→12台、Q2が12→8台、そしてQ3でトップ8がポールポジションを争う。決勝も全戦250km(90分制限)の1レース制ということになった。

今季の参戦台数は既報通り全20台。トヨタエンジン(TRD製 Biz-01F)を使うのが6チーム11台、ホンダエンジン(M-TEC製 HR-417E)勢が5チーム9台だ。タイヤは全車がヨコハマを履く。ドライ路面用タイヤは今季もミディアムとソフトの2スペック供給制で(ソフトには赤のマーキングあり)、新車導入にあわせてフロントが従来よりもワイド化されている。

また、今季はオーバーテイクシステム(OTS)に関しての変更が実施されることに。SFのOTSはエンジンの燃料流量リストリクター機構を利用したもので、従来はレース中に20秒×5回利用できたが、これを上限100秒までの任意回数使用へと改める(ただし1回使用すると、100秒間は次の使用ができなくなる)。マシンのドライバー頂部にあたる位置のランプによる使用状況表現も、今季からは残り20秒までが緑、残り20~0秒は赤の点灯になるなど、変更される。

そして今季から導入される新型ワンメイクシャシー「ダラーラSF19」は各陣営に行き渡った模様で、この日、モースポフェス鈴鹿のプログラムのなかで走行を始めた。昨年中もホンダとトヨタの1台ずつ計2台がテスト走行する場面は公開されていたが、“大量集団走行”は今回が初めて。モースポフェス2日目(3日)にはデモレース等も予定されており、SF参戦各陣営はそのまま4~5日の第1回鈴鹿公式合同テストに突入していく(26~27日に富士スピードウェイで第2回テスト)。

ちなみにこの新車「SF19」、PS4用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』に今春予定のアップデートで収録されることが決定、この日に発表されている。

グランツーリスモSPORTの開発元であるポリフォニー・デジタルとの共同開発により、実車同様にトヨタ、ホンダのエンジン選択も可能で、それぞれのサウンドを忠実に再現。AIとレースを楽しむ「GTリーグ」にもSFによる新たなシリーズが追加され、ツーリングカーとは異なる感覚のスリリングなレースが楽しめるようになるという。

近年は欧州レース界に対しても存在感を増してきているSF、こうしたコラボレーションがその流れをさらに加速し、シリーズのさらなる隆盛につながっていくことに期待したい。

その他、放送関連ではBSフジが今季は決勝日の夕方5時からの2時間枠を原則とした“時間差ライブ”的な中継番組展開となり、実況陣にはフジ系のベテランアナウンサー、野崎昌一&塩原恒夫両氏というF1ファンには懐かしいビッグネームの登場が発表されている(J SPORTSは今季も生中継)。

2019年のSFのレース日程は下記の通り。F1を目指す者も含む国内外の精鋭20人が、量産フォーミュラ世界最速シリーズの頂点という価値ある栄冠を目指し戦う。

第1戦 4月20~21日 鈴鹿サーキット(三重県)
第2戦 5月18~19日 オートポリス(大分県)
第3戦 6月22~23日 スポーツランドSUGO(宮城県)
第4戦 7月13~14日 富士スピードウェイ(静岡県)
第5戦 8月17~18日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
第6戦 9月28~29日 岡山国際サーキット(岡山県)
第7戦 10月26~27日 鈴鹿サーキット(三重県)

*主な併催予定:第1~6戦=全日本F3選手権、第2~4戦と第6~7戦=新レース「TCRジャパン」、第7戦=FIA世界ツーリングカーカップ(WTCR)、第1戦と第5戦=二輪のJSB1000。

《遠藤俊幸》

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