【スーパーフォーミュラ】トヨタエンジン勢の今季布陣発表、小林可夢偉ら11人…今季の総エントリーは20台に

今季のSFで全チームが使用することになる新型マシン「ダラーラSF19」。
  • 今季のSFで全チームが使用することになる新型マシン「ダラーラSF19」。
  • 左から小林可夢偉、インパルを率いる星野一義氏、関口雄飛、平川亮(写真は2018年シーズン)。
  • 昨季シリーズ2位のキャシディはTOM'Sに移籍(写真は2018年シーズン)。
  • 2度のSF王座獲得歴を誇る石浦宏明(写真は2018年シーズン)。
  • 2018年シーズンのSF。
  • 2018年シーズンのSF。
  • 2018年シーズンのSF。
  • 2018年シーズンのSF。

7日に発表されたトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)の2019年モータースポーツ活動計画、そのなかで全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)については今季も小林可夢偉ら6チーム11台の参戦が明らかになった。これで今季SFの総エントリーは20台ということになっている。

2019年のSFは5年ぶりのワンメイクシャシー刷新年。今季は新しい「SF19」シャシーでトヨタ勢とホンダ勢が戦うことになる。先代のSF14時代の5シーズン、トヨタ勢は2014~17年と中嶋一貴~石浦宏明~国本雄資~石浦でドライバーズタイトルを4連覇していたが、最後の2018年はホンダ(山本尚貴)に同タイトルをもっていかれた。今季はその奪還と、2013年から続くチーム部門タイトルの連覇継続を目指す。

2019年のトヨタエンジン搭載SF参戦チームのドライバー陣容は下記の通り(タイヤはヨコハマのワンメイク)。

#3 山下健太(KONDO RACING)
#4 国本雄資(KONDO RACING)
#7 A. マルケロフ(TEAM LEMANS)
#8 大嶋和也(TEAM LEMANS)
#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)
#19 関口雄飛(TEAM IMPUL)
#20 平川亮(TEAM IMPUL)
#36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)
#37 N. キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)
#38 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
#39 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

(*KONDOの車番については7日18時30分にTOYOTA GAZOO Racingから訂正が発表され、当初発表の状態から入れかわっている。上記の#3 山下、#4 国本が訂正後の車番)

11人のうち、山下、大嶋、可夢偉、関口、平川、中嶋、石浦の7人はチーム残留。1月に新季体制発表済みのホンダに比べれば変動の度合いは大きくない。とはいえ、やはり注目される動きがいくつか出てきている。

動きがあったのは“4枠”、まず昨季のチーム部門チャンピオンであるKONDOから、個人タイトル獲得目前まで迫ったニック・キャシディがトムスに移籍した。これは一見すると意外な動きだが、キャシディはGT500をトムスで戦っている選手なので、合理的な編成というべきだろう。キャシディが抜けたKONDOにはチャンピオン経験者の国本がセルモインギングから移籍。そしてセルモインギングには昨季の全日本F3王者、SF新人となる坪井翔が加入した。

キャシディ、国本、坪井の動きは昨年12月の鈴鹿合同テストでも見られた編成で、それが今回の発表で本決まりになった格好だ。その一方で今回の発表が表向き完全ブランニューなものとなったのが、チームルマンへの新人アーテム・マルケロフの加入である。ロシア出身のマルケロフは昨季のFIA-F2でシリーズ5位となった選手。近年はF2との人事交流が盛んになっているSF、その流れは今後も続いていきそうだ。

今季はホンダ勢が昨季より1台増えて5チーム9台の編成となっており、トヨタ勢が従来の6チーム11台体制を維持したので、2019年のSFは11チーム20台でチャンピオンシップが争われることになった。新シャシー導入年の台数増、これはシリーズのさらなる隆盛に向けて良い兆候といえるだろう。

2019年のSFは4月20~21日に鈴鹿サーキットで開幕。プレシーズンの公式合同テストは鈴鹿と富士スピードウェイで予定されており、日程は3月4~5日(鈴鹿)と26~27日(富士)だ。

なお、今回のトヨタの発表にはSFやSUPER GT以外の活動内容も多数含まれており、6月のニュルブルクリンク24時間レースには「LEXUS LC」と「SUPRA」の2台が参戦、前者のドライバーが土屋武士/蒲生尚弥/松井孝允/中山雄一、後者は佐々木雅弘/ウヴェ・クリーン/ヘルフィ・ダーネンス/矢吹久の布陣とされている(タイヤはLCがブリヂストン、SUPRAは非公開)。

《遠藤俊幸》

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