メルセデスベンツ Vクラス 改良新型、新ディーゼルは燃費13%向上…欧州発表

新デザインのフロントマスク。内装もリニューアル

新開発の2.0リットルディーゼル搭載。燃費は13%向上

クロスウインドアシストは強い横風でも直進性を維持するよう支援

メルセデスベンツ Vクラス 改良新型
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メルセデスベンツは1月31日、改良新型メルセデスベンツ『Vクラス』(Mercedes-Benz V-Class)を欧州で発表した。

初代Vクラスは、1998年に誕生した。商用車の『ヴィトー』をベースに開発されたMPVで、広い室内空間を備えていた。2004年には、2世代目にモデルチェンジ。新たに『ビアノ』を名乗った。2006年のマイナーチェンジを機に、日本国内での車名は、Vクラスに回帰。2014年1月に発表された現行型は3世代目モデルで、欧州でもビアノの名前を廃し、Vクラスとして登場した。現行Vクラスは日本市場にも、2016年1月に導入されている。その現行Vクラスが今回、デビューから5年が経過し、初の本格改良を受けた。

新デザインのフロントマスク。内装もリニューアル

改良新型Vクラスのエクステリアは、フロントマスクを中心に変更された。開口部を大きく取った新デザインのフロントバンパーを装着する。ヘッドライトは、最新のLED仕様になった。「AMGライン」では、フロントグリルがダイヤモンドパターンとなる。テールランプにも最新のLEDテクノロジーを組み込んだ。4種類用意されるホイールのデザインも変更している。ボディカラーには、グラファイトグレーメタリックやセレナイトグレーメタリックなどの新色をラインナップした。オプションで、スチールブルーが設定される。

インテリアは、ダッシュボードの丸い空調ダクトを、他のメルセデスベンツ車と同じタービンデザインに変更した。スイッチ類も変更を受けている。シートの素材も見直しており、ブラックやシルクベージュのルガーノレザー、ナッパレザーを使用した合計6種類のインテリアトリムが用意される。トリムパネルは仕様によって、ピアノラッカー、エボニーウッド、カーボンファイバー、ブラッシュドアルミとなる。セグメント最大サイズのパノラマルーフも用意される。2列目シートでは、最上級サルーンの『Sクラス』同様、マッサージ機能や空調機能を選択することができる。セパレートシートの間には、折りたたみ式テーブルを装備することも可能。ベンチシートは2シーターと3シーターが選べる。シートは脱着式で、荷物スペースを拡大できる。

新開発の2.0リットルディーゼル搭載、燃費は13%向上

欧州仕様は、新開発の「OM654」型ディーゼルエンジンのみを搭載する。直噴2.0リットル(排気量1951cc)直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、改良新型Vクラスでは、2種類の出力特性が用意される。「V250d」グレードは、最大出力190hp、最大トルク44.9kgmを発生し、0~100km/h加速9.5秒、最高速205km/hの性能を備える。

「V300d」グレードは、最大出力239hp、最大トルク51kgmを発生。ECOブーストモードでは、最大トルクが54kgmに引き上げられる。0~100km/h加速は7.9秒、最高速は220km/hの性能だ。全車のトランスミッションは、従来の7速から進化した9速AT「9G-トロニック」を組み合わせる。2WD(後輪駆動)が標準で、4WDの「4MATIC」も用意される。環境性能は最も優れる仕様で、複合モード燃費が17km/リットル、CO2排出量が154g/km。排出ガス性能は、ユーロ6を満たす。メルセデスベンツによると、V250dグレードの場合、燃費は従来モデルに対して、およそ13%向上しているという。

クロスウインドアシストは強い横風でも直進性を維持するよう支援

改良新型Vクラスには、最新の先進運転支援システムが採用される。標準装備の「クロスウインドアシスト」は、高速道路などで横風が強い場合でも、ドライバーがVクラスの直進性を維持できるよう支援を行う。新しい「アクティブブレーキアシスト」は、前方を走行する車両との衝突の危険性を検知し、警告ランプや音で警告を発する。ドライバーが反応すると、アクティブブレーキアシストは状況に応じてブレーキ力を高める。ドライバーが反応しない場合、システムは自動でブレーキをかける。

都市部では、アクティブブレーキアシストは障害物や歩行者を検知する。オプションで、Vクラスで初めての「ハイビームアシストプラス」を設定した。メインビームモードでは、他車のドライバーや歩行者を眩惑させることなく、道路を明るく照らすことができる。

《森脇稔》

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