BMWディーゼルモデル、火災事故のおそれでアルピナ5車種も追加リコール

改善箇所
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ニコル・レーシング・ジャパンは1月22日、BMWアルピナのディーゼルモデル5車種について、排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの不具合により火災のおそれがあるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

火災事故の原因とされているのは、ディーゼルエンジンのEGRモジュール不具合。排ガス冷却装置の耐久性が不十分なため、冷却水が漏れるものがある。そのため、排ガスに含まれる煤が冷却水と混合してEGRモジュールの内部に堆積。高温になった堆積物がインテークマニホールドを溶損させ、エンジン出力が低下。最悪の場合、火災に至るおそれがあるという。

BMWディーゼルモデルについては、韓国で火災事故が相次いで発生。韓国をはじめ、リコールが全世界に拡大している。日本では不具合や火災事故は発生していないが、BMWジャパンは昨年8月、『3シリーズ』『5シリーズ』『X3シリーズ』『X5シリーズ』の5車種3万9716台をリコール。さらに同年11月には、『1シリーズ』『2シリーズ』『X1シリーズ』および『MINI』、21車種5万3318台を追加リコールした。

今回、ニコル・レーシング・ジャパンは、BMWをベースとしたチューニングカー、アルピナ5車種のリコールを届け出た。対象となるのは、「D3ビ・ターボ」「D3ビ・ターボ ツーリング」「D4ビ・ターボ クーペ」「XD3ビ・ターボ」「D5ターボ」の5車種で、2012年6月1日~2016年3月11日に輸入された458台。

改善措置として、全車両、EGRモジュールの点検を行ない、不具合のあるものは対策品と交換する。不具合のない車両についても、使用者に対して注意喚起するとともに、対策品の準備ができた段階で再度連絡し、対策品に交換する。

不具合は2件発生、事故は起きていない。市場からの情報により届け出た。

《纐纈敏也@DAYS》

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