[カーオーディオ 製品選び]メインユニット…1DIN機のトレンド分析 ll

カロッツェリア・MVH-7500SC
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カーオーディオを嗜んでいる方、そしてこれから始めてみようと思っている方々に向けて、製品選びの“傾向と対策”を解説している当コーナー。前回からは「メインユニット」をテーマに、まずは「1DIN機」のトレンド解説をスタートさせた。

前回は、「1DIN機」の歴史を振り返った。昨今はAV一体型ナビが「メインユニット」の主流となっているのだが、しかし“非ナビ派”のユーザーに「1DIN機」が使われ続けてきたこと、そしてさらに最近は、スマホアプリをナビとして活用するユーザーが増えつつあり、「1DIN機」のニーズが徐々に盛り返しつつある、というところまで説明した。

さて、そんな流れを背景に、ユニークなモデルが昨年の10月、“カロッツェリア”から登場した。その名は『MVH-7500SC』。

ところでここ数年「メインユニット」は、“スマホとの連携力”が高められる傾向が強くなっていた。そうすることで、「メインユニット」の機能を拡張させようとしてきたわけだ。“AUX端子”や“USB端子”が備えられるようになったことや、“Bluetooth”に対応するようになったことなどはその代表例と言っていい。

しかしながらこの『MVH-7500SC』は、その流れとは異なる、新たな方向性を示して見せた。当機は、スマホを活用しようとするユニットではなく、「スマホを使いやすくするためのユニット」となっているのだ。主体はスマホであり、いわば本機はそのサポートに徹しようとするユニットなのである。

キモは、「スマホアプリをブラインドタッチ」で起動できるところにある。スマホは車内でもさまざまな利便性を発揮してくれるが、運転中にアプリを起動させにくいのが難点だ。アイコンをタッチすればアプリを立ち上げられるのだが、運転中にその操作をするのは容易ではない。しかし当機を用いると、それを手元を見ずに行える。

当機のフロントフェイスにはスマホアプリを起動させるための6つのキーが備えられていて、それぞれには凹凸形状が付けられている。なので触感で操作が可能だ。それらを押すことで、ナビアプリや、音楽再生アプリ、音声認識アプリ、さらにはメッセージアプリ等々、主要なアプリを簡単に立ち上げられる。しかも、スマホをセンタークラスターパネル上のベストポジションに固定できる。

車内でスマホを使い倒している方は、当機をチョイスすると、さらにスマホを便利に扱えるようになる、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も「メインユニット」のトレンド分析を継続する。お楽しみに。

《太田祥三》

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