ヤマト運輸×全但バス、インバウンド向けに手ぶら観光サービスを開始 客貨混載を活用

出発式の様子、左からヤマト運輸 堀広伸姫路主管支店長、国交省神戸運輸監理部総務企画部企画課 八木正人物流対策官、同兵庫陸運部 岩野住之首席運輸企画専門官、兵庫県但馬県民局 伊藤豊副局長、豊岡市議会 関貫久仁郎議長、城崎温泉観光協会 原良式会長、全但バス 桐山徹郎社長
  • 出発式の様子、左からヤマト運輸 堀広伸姫路主管支店長、国交省神戸運輸監理部総務企画部企画課 八木正人物流対策官、同兵庫陸運部 岩野住之首席運輸企画専門官、兵庫県但馬県民局 伊藤豊副局長、豊岡市議会 関貫久仁郎議長、城崎温泉観光協会 原良式会長、全但バス 桐山徹郎社長
  • 輸送の流れ
  • 手荷物を預けるときは「SOZORO」のカウンターで、2次元コードかざすだけで送り状が発行できる
  • 当日中に大阪市内のホテルで手荷物が受け取れる

ヤマト運輸と全但バスは、関西地域初となる、高速バスによる「観光支援型客貨混載」を活用した手ぶら観光サービスを12月19日より開始する。

ヤマト運輸と全但バスは、2017年6月より兵庫県豊岡市の神鍋地区にて、路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始。過疎化や高齢化が顕著な中山間地域で課題となっていた、バス路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的に、両社が相互に連携を図りながら取り組みを進めている。

この豊岡市には城崎温泉があり、近年では多くの訪日旅行者が訪れるなど、にぎわいを見せている。しかし旅行者は荷物を持ったまま移動することが多く、身動きがとりづらいために十分に観光を楽しめず、結果として城崎温泉周辺での滞在時間が短くなってしまうという課題があった。今回、両社は観光支援の面でも連携を深め、高速バスを利用した客貨混載によって城崎温泉から大阪市内のホテルへの手荷物の当日配送を開始。関西地域を周遊する旅行者のスムーズな観光を実現する。

利用を希望する旅行者は、事前に全但バスが運営する城崎温泉ツーリストインフォメーション「SOZORO」のサイト、またはインバウンド向け宿泊予約サイト「Visit Kinosaki」で、手ぶら観光サービス(ハンズフリートラベルサービス)の利用を申し込み、2次元コードを発行する。SOZOROのカウンターに手荷物を持ち込み、2次元コードをかざすだけで、宅急便の送り状が発行。送り状を手書きすることなく、身軽な手ぶら観光を楽しむことができる。

城崎温泉で預けた手荷物は、高速バスによる客貨混載でヤマト運輸大阪大淀支店まで輸送し、同支店が各ホテルまで配送。旅行者は、宿泊先となる大阪市内のホテル(北区・福島区のみ)で、チェックイン時に受け取ることができる。旅行者は配送料金2030円を追加するだけで、身軽に観光を楽しむことができる。また、事前にウェブから申し込めることから、特に外国人旅行者にとってネックとなる送り状の記入が不要となり、スムーズに宅急便を利用できるようになる。

両社は今後、増加するインバウンドを含む多くの旅行者に、より便利で快適な観光を楽しんでもらえるよう連携を強化し、城崎温泉-大阪の区間だけでなく、他地域でも客貨混載を活用した手ぶら観光サービスの拡充を検討していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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