トヨタが国内販売網の大改革…トヨタブランド車は全系列扱いへ

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トヨタブランド車は全系列での扱いとなる。カローラ店でクラウンを購入することも可能に
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  • トヨタ カムリ 新型
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トヨタ自動車は9月27日、国内で販売するトヨタ車の全てをトヨタ店やカローラ店など4系列ある販売網の全てで購入できるようにする販売改革を検討していると明らかにした。今後、モデルチェンジの機会などを捉えて専売車種を全系列扱いとしていく。

トヨタは1946年(昭和21年)にトヨタ店を発足させ、その後、53年にトヨペット店、61年にカローラ店、68年にオート店と展開。80年にはビスタ店を発足させて一時は5系列としていた。『クラウン』はトヨタ店(一部トヨペット店も)、『カローラ』はカローラ店と販売チャンネルごとに専売車種を投入して顧客を開拓し、70年代から国内トップの座を盤石なものとしてきた。

その後、90年に国内新車市場がピークに達し、需要が減少局面に入るなか、販売チャンネルや扱い車種の変更などの見直しを図ってきた。オート店は99年にネッツ店に改称、さらに2004年にはビスタ店と統合した新ネッツ店としてスタートしている。専売モデルを複数チャンネルで扱う見直しも実施し、最近では17年7月に全面改良した『カムリ』をカローラ店専売からトヨペット店(一部トヨタ店も)およびネッツ店でも販売することとした。

トヨタは全系列・全車種扱いについて「(自動車メーカーから)モビリティーカンパニーへの変革へ向け、国内の販売体制もさまざまな検討を行っている。お客様の求める商品、サービスをタイムリーに提供するため、今後、全ての販売店から同じ車種を購入していただけるよう検討を始めた」(広報部)と説明している。

全店扱いの完了時期などについては「今後、販売店と議論していく」(同)という。モデルチェンジなどを機に実施していくと、完了は20年代半ばと見られる。また、現在、約60車種に及ぶ国内での扱いモデルも、市場のニーズを見極めながら大幅に圧縮される見通しだ。

レクサスを除くトヨタブランドの国内販売店は現在280社で、約5000店の営業所を抱えている。

《池原照雄》

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