4日前に運転免許を自主返納した男、駐車場内で人身事故を起こして逮捕

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市役所の駐車場で暴走したクルマが、場内を歩いていた男女を次々にはねる事故が起きた。運転していた男は事故の4日前、自主的に運転免許を返納しており、無免許で運転していたという。

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3日午前9時50分ごろ、福島県いわき市内の市役所駐車場で乗用車が暴走し、場内を歩いていた2人へ衝突する事故が起きた。2人は重軽傷。警察はクルマを運転していた高齢の男を現行犯逮捕している。

福島県警・いわき中央署によると、現場はいわき市平付近にある市役所の外来者用駐車場。乗用車は駐車場入口の看板へ接触した直後に暴走。前方を歩いていた60歳の男性をはね、さらに57歳の女性に衝突するとともに、この女性を約12mに渡ってひきずったという。

この事故で女性が骨折などの重傷。男性も打撲などの軽傷を負い、いずれも近くの病院へ収容されている。クルマは同市内に在住する86歳の男が運転しており、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許運転過失致傷)の現行犯で逮捕している。

逮捕された男は4日前(8月30日)に運転免許を自主返納しており、事故当時は無免許の状態だった。現場にブレーキ痕は見当たらず、警察の聴取に対しては「人がいることに気づかなかった」などと供述しているようだ。警察では免許の自主返納に至る経緯を含め、事故の詳細について調べを進めている。

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逮捕された男は「運転に不安がある」として、運転免許を自主返納していたが、どうやら返納したことを忘れてクルマの運転をしてしまったようだ。クルマ自体は財産(動産)でもあり、運転免許を返納したからといって、警察が使用停止にできるわけではないし、警察も「返納したことを忘れて運転し、しかも事故を起こす」という事態の想定はしていない。

《石田真一》

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