『SLやまぐち号』の機関車 C57 に車軸トラブル…6月9日から D51 が代打に

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車軸にトラブルが発生した『SLやまぐち号』のC57 1(手前)。写真は、昨年まで使用されていた12系レトロ客車をけん引した時のもの。
  • 車軸にトラブルが発生した『SLやまぐち号』のC57 1(手前)。写真は、昨年まで使用されていた12系レトロ客車をけん引した時のもの。

JR西日本は6月6日、山口線新山口~津和野間で運行しているSL列車『SLやまぐち号』をけん引しているC57形蒸気機関車1号機(C57 1)を運用から外したことを明らかにした。

同機の車軸に不具合が発見されたためで、今後は京都市下京区の梅小路運転区で修繕を行なうという。

代わって、昨年11月からけん引機関車に加わった、「デゴイチ」ことD51形蒸気機関車200号機(D51 200)が6月9日から7月1日までの運行日をけん引。7月7~16日の運行日は、列車自体が運休となる。

C57 1は1937年に製造されたテンダー式(石炭や水を貯蔵する「炭水車」を連結した方式)の蒸気機関車で、「シゴナナ」または「貴婦人」の愛称で親しまれている。

1979年に『SLやまぐち号』が運行を開始した時からけん引を担っていることから、国鉄・JRによるSL列車の復活運行におけるパイオニア的機関車でもある。

2014年には「軸受」と呼ばれる、動輪を支持する部分が高温になる不具合が確認されたことにより、この年の7月から8月まで一時リタイアしたことがあり、その際はディーゼル機関車によるけん引、またはC56形蒸気機関車160号機(C56 160)とディーゼル機関車を併用したけん引に変更されている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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