日野 レンジャー 2万7000台をリコール スペアタイヤ脱落のおそれ

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改善箇所
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日野自動車は5月31日、中型トラック『日野レンジャー』のスペアタイヤキャリアに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2011年7月11日から2018年5月25日に製造された2万7003台。

横吊り式スペアタイヤキャリアにおいて、吊り板の形状が不適切なため、アルミホイール付タイヤを固定すると、走行中の振動でスペアタイヤが回転することがある。そのため、キャリアのチェーン部が捩じ切れて、スペアタイヤが脱落するおそれがある。また、巻き取り機構の溶接が不適切なため、溶接強度のばらつきが大きく、十分な安全率を確保できていないものがある。そのため、タイヤ固定時に過大なトルクで締め付けると溶接部が剥がれて、スペアタイヤが脱落するおそれがある。

改善措置として、全車両、スペアタイヤキャリアを対策品に交換する。なお、部品の準備に時間を要するため、アルミホイール付車を優先に交換。スチールホイール付車は、7月下旬より作業開始予定。さらに、ユーザーにスペアタイヤキャリアの取扱い方法についての注意喚起を行う。

不具合は4件発生、事故は起きていない。市場からの情報により届け出た。

《纐纈敏也@DAYS》

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