国際エネルギー機関(IEA)は5月30日、電動車のグローバル販売レポートの最新版を公表し、2017年の電動車両(EVとプラグインハイブリッド車=PHV)の世界販売が100万台以上と、過去最高になったと発表した。
このレポートは、電気自動車イニシアティブ(EVI)の加盟国政府から収集された主要データに基づいて、電動車両展開に関する世界レベルのデータを包括的に収集したもの。2017年の電動車両の世界販売は、過去最高の100万台以上。これまでの累計では、300万台以上の電動車両が世界で販売されている。
電動車両の最大市場は中国。中国政府は、EVやPHVの普及を目指すNEV(ニュー・エナジー・ビークル)政策を推進しており、購入者に対する助成などを行っている。中国は2017年、電動車両をおよそ58万台販売し、世界最大市場に。全世界の半数以上を中国で販売した。前年比は72%増と伸びる。
中国に続いたのは、米国でおよそ28万台。欧州が米国に次ぐ。欧州で電動車両の販売シェアが高い国は、ノルウェーが39%で、世界で最高。アイスランドは11.7%、スウェーデンは6.3%。
IEAは、今後の電動車両の普及予測も発表。2030年までに1億2500万台が普及する可能性がある、としている。