トヨタが未来の水素プラットフォームを提案…人とくるまのテクノロジー2018

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トヨタ自動車(人とくるまのテクノロジー2018)
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パシフィコ横浜で開催されている「人とくるまのテクノロジー展2018」。トヨタ自動車のブースの主役は燃料電池車(FCEV)と水素プラットフォームの提案だ。

ブースのセンターに陣取るのは世界初の市販FCEV『MIRAI』のカットモデル。その横には水素プラットフォームを表現した都市のジオラマが置かれていた。液体水素貯蔵施設、海外からの水素タンカー、水素を生むための風力発電や太陽光発電、そしてその利用先である住宅や自動車向け水素ステーションがワンパッケージとなっている。

「石油、電力などのエネルギーインフラがすでに整っているところに水素プラットフォームが入り込んでいくのはもとより難しいこと。しかし、水素は再生可能エネルギー由来の電力の余剰分の貯蔵、工業での副産物として発生した水素の有効利用など、生かせるシーンはたくさんあると思う。人とくるまのテクノロジー展には多様な分野の企業さんが出展されているので、将来ビジョンを知ってもらい、仲間を増やしたい。そういう思いで作りました」(トヨタ関係者)

FCEVは水素価格の高止まりやインフラ普及の遅れから、EVに対して劣勢を強いられている。事態を打開すべく、今年2月に日本水素ステーションネットワーク合同会社が設立されたが、先行きは険しい。その水素利用を諦めず、未来を探るというトヨタの姿勢が明確になった展示といえる。

このほか、レクサス『LS』に搭載された先進安全技術「レクサスセーフティシステムプラス」をゴーグル型の3Dグラスで仮想体験できるコーナーもあり、長い列ができる人気ぶりであった。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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