【ニュル24時間】雨の夜に見せたSUBARUの速さ、そのワケはAWD

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SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2018
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5月13日にゴールを迎えた第46回ニュルブルクリンク24時間耐久レースにおいてSP3Tクラス優勝を果たした市販車ベースのレースカー「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2018」。レースの序盤と終盤のトラブルで合計2時間近くをピット作業にあてながらも、クラス2位のVW「ゴルフ」に13周もの大差をつけて勝ったことは驚きとしか言いようがない。

現地でSUBARU(スバル)のマシン(WRX STI)の活躍を見て感じたのは、雨の夜という悪条件下の速さ。クラスに2位のゴルフに比べると約1秒程度速いペースで周回を重ね、そのラップタイムは格上でありハイパワーエンジンを積んだGT3マシンの何台かよりも速いものだった。

速さの最大の理由は、市販車同様に採用されているAWDだ。路面にしっかりとトラクションを伝えるおかげでライバルをはじめとする他車に比べて走りが安定し、滑りやすい濡れた路面でもドライ路面に比べてのラップタイム落ちが最小限に留まっていたのである。

もちろん、いくらAWDとはいっても雨で滑りやすい路面はミスを呼びやすいのでドライバーの腕もドライ路面と同様、もしくはそれ以上に速さを大きく左右する。さらにいえばクラス2位のゴルフは駆動方式がFFというだけでなく、ワークス体制ともいえるスバルチームと違ってメーカーのバックアップを受けないプライベーターなので、純粋にラップタイムを比較するのは乱暴かもしれない。

とはいえ、1周で約1分というラップタイム差があったことは事実だし、その理由がAWDに起因する部分は大きい。その雨の路面でライバルに16周以上のリードをつけたことが、レース終了間際に車両が停止してのピットインで時間をロスしつつもクラス優勝を果たせた理由となったのだ。

《工藤貴宏》

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