【スーパーフォーミュラ 第2戦】九州オートポリス戦はじまる…走り出しのセッションは、2連勝めざす山本尚貴がトップタイム

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#16 山本尚貴が金曜のトップタイムをマーク。
  • #16 山本尚貴が金曜のトップタイムをマーク。
  • #16 山本尚貴が金曜のトップタイムをマーク。
  • 2番手タイムの#20 平川亮。
  • 3番手タイムの#17 塚越広大。
  • 4番手タイムの#6 松下信治。
  • 5番手タイムの#1 石浦宏明。
  • 今回がデビュー戦になる#7 トム・ディルマン。
  • こちらも今回がデビュー戦、#15 阪口晴南(さかぐち・せな)。

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第2戦の予選前日となる11日、大分県のオートポリスにて金曜フリー走行(専有走行)が実施された。トップタイムは開幕戦ウイナーの山本尚貴がマークしている。

今季のSFは4~5月のシリーズ前半戦が過密日程。今回の第2戦オートポリスは開幕戦鈴鹿から中2週、次の第3戦SUGOに向けて中1週のタイミングで、しかもそれぞれの中間には多くの選手やチームが並行参戦するSUPER GTのレースが挟まる、という具合だ。

また、今回は海外レースとの日程重複による代役ドライバーが2名登場。いずれも今回がSFデビュー戦の新人で、#15 阪口晴南(TEAM MUGEN/エンジンはホンダ)と#7 T.ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)である。阪口はFIA-F2参戦の福住仁嶺に代わって、ディルマンはインディカー・シリーズ参戦予定だったP.フィッティパルディに代わっての参戦で、彼らの参戦はいずれも規定事項だった。

(注:フィッティパルディに関しては今月初旬のWEC開幕戦で負傷しており、本来参戦するはずだった今週のインディカー第5戦を含め、当面はレース参戦ができない状況となっている)

この日は11チーム19台が午後2時から1時間の金曜フリー走行に臨んだ。コンディションはドライ。

九州オートポリスでのSF開催は、昨年9月以来で約8カ月ぶりということになる。昨季もオートポリス戦はドライ路面用タイヤ2スペック制(ソフト/ミディアム)で開催されたが、今季は全戦での2スペック制実施、ソフトの仕様も変化しているため、まずは各陣営、そこを重点的に試していきたいところだ。しかし、供給セット数や使用ルール等の絡みで金曜はあまりソフトを積極的に使えない。この日もソフトで走行した車両は多くなかった。

参考タイムということにはなるが、トップタイムは#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)がマークしている。タイムはミディアムでの1分28秒658。開幕戦鈴鹿をポール・トゥ・ウインで制した山本、このまま波に乗っていきたい局面で、金曜トップタイムでの滑り出しとなった。

#16 山本尚貴のコメント
「今日は路面が良くなかったですね。最後に多少良くなりましたけど、ベスト(な路面状態)ではありませんでした。(皆のタイヤの状況等も違うので)感触の意味合いをどこに置くかにも依りますが、タイム的にもポジション的にもいいことは確かですよね。今、ベースとしていい(セットアップの)クルマがあるので、明日のコンディションの上がり幅とかを見誤らずに賢く進めていければ、今回もポール争いできると思います。鈴鹿ではそれがうまくいったと思うので、ここも大事に戦いたいですね」

2013年以来5年ぶりのチャンピオンを目指す“ホンダのエース”山本、これまでSFでは通算4勝を挙げているが、その4勝はすべて鈴鹿でのポール・トゥ・ウインだ。鈴鹿以外での勝ちが来て開幕2連勝となれば、完全に今季の主導権を握れる。予選はドライ、決勝はウエットとも見込まれているが、「晴れでも雨でもポールからスタートできるのに越したことはないですからね。明日の予選、ポールが獲れるようにエンジニアと一緒にうまく組み立てていきたいと思います」。

山本は「今のSFはちょっとのコンディション変化で(戦況が)ガラッと変わりますから」とも語る。王座争いを睨んでも、ポールに与えられるドライバーズポイント「1」は重要。開幕2連勝に向けて山本は、まず連続ポールを目指しての流れを“組み立て”に入る。

金曜フリー走行の2番手タイムは#20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)で、タイムは1分28秒879。3番手は#17 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)の1分29秒006。4~5番手には今季新人の#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)と前年王者の#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)が続いている。

SF第2戦オートポリスの公式予選は明日(12日)の午後3時50分から3段階ノックアウト方式で実施される予定だ。

《遠藤俊幸》

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