スバル、販売・売上6期連続過去最高も2期連続の減益 2018年3月期決算

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SUBARU(スバル)は5月11日、2018年3月期(2017年4月-2018年3月)連結決算を発表。販売台数および売上高は過去最高を記録したものの、タカタエアバッグ関連の特別損失などが影響し、2期連続の最終減益となった。

全世界販売台数は、前年同期比0.2%増の106万7000台。国内販売は軽自動車が前年を下回ったものの、『インプレッサ』や『XV』など、登録車が順調だったことから、同2.8%増の16万3000台。海外販売も北米を中心にインプレッサやXVが好調に推移したが、中国市場での減少により、同0.2%減の90万3000台となった。売上高はこれら販売台数の増加や為替変動などにより、同2.4%増の3兆4052億円となった。北米販売台数は9期連続、全世界販売台数および売上高は6期連続で過去最高を記録した。

営業利益は同7.6%減の3794億円。為替変動による増益影響があったものの、米国の金利上昇に伴う販売費の増加、原材料市況等の影響および試験研究費の増加などで2期連続の減益。経常利益は同3.7%減の3799億円、純利益は、エアバッグ関連損失引当金813億円を特別損失として計上したことなどから同22.0%減の2204億円、2期連続の最終減益となった。

今期の業績見通しについては、引き続き北米市場を中心に増加を見込み、前期比3.1%増の110万台を計画する。売上高は、販売台数の増加を見込むものの、為替変動による減収影響や会計方針の変更による影響などを織り込み、同4.6%減の3兆2500億円。損益は、販売台数の増加を織り込むものの、為替変動による減益影響、米国の金利上昇に伴う販売費の増加、原材料市況等の影響などにより、営業利益は同20.9%減の3000億円、経常利益は同19.7%減の3050億円、純利益は同0.2%減の2200億円を計画する。なお、全世界販売台数、海外販売台数、北米販売台数は過去最高となる見通し。

《纐纈敏也@DAYS》

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