スズキの2018年3月期の二輪車事業は、営業損益が前年同期の9億円の赤字から46億円の黒字に転換したと発表した。二輪車事業が黒字化したのは4期ぶり。
二輪車の世界販売は同15.5%増の158万台と好調だった。スクーターの『アクセス』の販売が伸びたインドが同43.0%増、インドネシアが同31.2%増となったほか、北米が同10.6%増と好調だった。二輪車生産台数は同19.0%増の163万台だった。
二輪車事業の売上高は同19.4%増の2464億円と増収となったことから営業黒字化した。
スズキの鈴木修会長は「(排気量の)大きなものを作って世界で売っていく。スクーターも150ccが最小の排気量になっていく。(こうしたモデルを)インド、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンを重点に販売していく」と述べ、アジア市場で比較的排気量の大きな二輪車に力を入れて二輪車事業の黒字化の継続に意欲を見せた。