【SUPER GT 第2戦】GT300決勝…BMW M6の高木真一&ウォーキンショーが圧勝、高木は19勝目でクラス単独最多勝に

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優勝した#55 BMW。
  • 優勝した#55 BMW。
  • GT300クラス表彰式。中央左が高木、右がウォーキンショー。
  • GT300クラス、決勝スタートの模様。
  • 決勝2位の#31 プリウス。
  • #31 プリウスと#0 メルセデス。
  • 決勝3位の#11 GT-R。
  • 決勝4位の#65 メルセデス。
  • 決勝5位の#0 メルセデス。

4日に決勝レースが実施されたSUPER GT第2戦・富士、GT300クラスではポール発進のARTA BMW M6 GT3、高木真一とショーン・ウォーキンショーのコンビが独走で今季初優勝を飾った。高木は通算19勝目で、GT300クラスの単独最多勝ドライバーとなっている。

29台が参戦したGT300クラスには、500km戦ということで第3ドライバーを起用する陣営も多く、多彩な車種を含めてまさに百花繚乱の戦いではあったが、今回の#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S. ウォーキンショー/タイヤはブリヂストン=BS)はアンタッチャブルな強さで他を圧倒した。

ポール発進から実質の首位を譲ることのない快勝。最初のスティントでは高木がアッという間に10秒以上のリードを構築し、最終的には25秒の大差を2位以下につけた。途中、2番手を走っていた予選2位の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/ダンロップ=DL)がマシントラブルと見られる状況で悔しいリタイアを喫したが、彼らもその時点で首位には明確な差をつけられており、#61 BRZが完走していたとしても、おそらく#55 BMWの独走優勝という展開に影響はなかっただろう。それくらい、強かった。

ウォーキンショーは「我々にとって素晴らしい一日になったね。まずタカギさんが素晴らしい仕事をして、最初のスティントでナイスなリードを築いて僕に渡してくれた。僕の仕事は後続とのギャップをキープすることだった」と語り、高木も「嬉しいです。ソフトなタイヤを選んでいたので、スティント終盤のタイムの落ち込みとかを心配したところもありましたが、走ってみるとそういうこともなかったです。天候に恵まれた部分もありましたね」と、やや謙遜気味に完勝劇を振り返った。

高木はGT300通算19勝目。18勝で最多に並んでいた、かつてのパートナーでもある名手・新田守男に一歩先行して、単独最多勝の座に就いた。GT500クラスでは既に単独最多勝ドライバーだった松田次生が優勝したので、今回は両クラスの単独最多勝ドライバーが優勝会見に並ぶかたちにもなっている。

今季は王座獲得を最大の目標に掲げる高木は、「次の鈴鹿はマシン的に苦手コースだと思うので、これで(獲得ポイント連動の)ウエイトハンデがきつくなるのは厳しいですけど、今季のアップデートパーツが鈴鹿のようなコースで効く印象もあるので、10位(ドライバーズポイント獲得)を狙っていきたいと思います」との旨も語っている。夏、もう一度ある得意コースの富士ではもちろん優勝を狙い、「最終戦の前に王座を決めたい」との目論見で今季の戦いを進める決意だ。

今回の決勝2位は#31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀&平手晃平/BS)。GT3規定マシンが10位までの入賞圏に9台入るなか、JAF-GT規定マシンとして気を吐いた。3位には#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸&安田裕信/DL)が入り、4~5位にはメルセデス勢の#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹&蒲生尚弥/BS)、#0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/ヨコハマ=YH)が続いている。6位は#7 D'station Porsche(藤井誠暢&S. ミューラー/YH)だった。

SUPER GTの次戦は19~20日の鈴鹿300km戦。短いインターバルでの準連戦モードとなるが、コースが変わるとガラッと戦況も変わる可能性があるのがGT300クラスの魅力だ。どういう戦いが展開されるのか、約2週後の鈴鹿も楽しみである。

《遠藤俊幸》

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