喪服姿で夜道、横断の4人がバイクにはねられる

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長野県佐久市内で道路を横断していた高齢者を含む男女4人が進行してきたバイクにはねられる事故が起きた。夜間の見通しが悪い区間だが、法事帰りのために全員が喪服を着用していたという。

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22日午後8時5分ごろ、長野県佐久市内の市道で、徒歩で道路を横断していた男女4人に対し、交差進行してきたバイクが衝突する事故が起きた。4人は重軽傷。警察はバイクの運転者を逮捕している。

長野県警・佐久署によると、現場は佐久市望月付近で片側1車線の直線区間。横断歩道は設置されていない。歩行者の男女4人は徒歩で道路を横断していたところ、右方向から交差進行してきたバイクにはねられた。

この事故で東京都内に在住する68歳の男性と、愛知県内に在住する79歳の女性が骨折などの重傷。49歳の女性と、71歳の女性も打撲などの軽傷を負った。バイクも転倒したが、運転していた同市内に在住する18歳の少年も軽傷の疑いがあり、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。後に釈放して任意捜査に切り替えている。

現場は夜間の見通しが悪い区間。バイクは速度超過状態で進行していた疑いがあり、事故に巻き込まれた歩行者は法事に参加しての帰路であり、全員が喪服を着用していたという。警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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4人は右から交差進行してきたバイクにはねられており、バイクも速度超過状態で進行していた疑いもあることから、距離感を見誤って横断を開始したことが事故につながったとみられる。

また、現場は夜間の見通しが悪い場所だったが、全員が黒い喪服を着用していたということもバイク側からの発見を遅らせる一因となったようだ。

《石田真一》

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