【スーパーフォーミュラ 第1戦】2018年シーズンが鈴鹿で開幕…金曜フリー走行は塚越広大がトップタイム

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金曜フリー走行でトップタイムをマークした#17 塚越広大。
  • 金曜フリー走行でトップタイムをマークした#17 塚越広大。
  • 金曜フリー走行でトップタイムをマークした#17 塚越広大。
  • 2番手タイムの#18 小林可夢偉。
  • 3番手タイムの#1 石浦宏明。
  • 4番手タイムの#65 伊沢拓也。
  • 5番手タイムの#5 野尻智紀。
  • 6番手タイムの#36 中嶋一貴。
  • ヨコハマは今季、全戦でドライ路面用タイヤの2スペック供給を実施する。

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)今季開幕戦のレースウイークが20日、三重県の鈴鹿サーキットで始まった。今季参戦の11チーム・全19台が出走した予選前日定例の占有走行(金曜フリー走行)では、リアルレーシングの塚越広大がトップタイムをマークしている。

日本一速い男の座をかけた戦いが、いよいよ実戦スタートの時を迎えた。この日の鈴鹿サーキットは晴天のドライコンディション、そして春どころか初夏さえ一気に通り越したような暑さに見舞われた。金曜フリー走行は12時40分から1時間行なわれたのだが、セッション終盤には路面温度が40度に近づいたほどである。

今年のSFにおける最大のトピックは、全戦でドライ用タイヤの2スペック供給が実施されること。ソフト(目印はサイドウォールの赤い帯)とミディアム(赤帯なし)が用意され、決勝レースでは両スペックの使用が義務づけられる。また3段階ノックアウト方式の予選では、供給セット数や運用面を鑑みたルールにより、Q1はミディアムのみ使用可能となる(Q2、Q3は自由。タイヤはヨコハマのワンメイク供給)。

鈴鹿では3月前半に公式合同テストが実施されているが、今回の週末は季節外れの暑さが続くと予想されており、テスト時のデータの有効性が例年以上に低まる可能性も考慮される。その意味でも、予選~決勝に近いコンディションと見込まれる金曜フリー走行での“試し”が重要になってきそうな雰囲気のなかでセッションが進んだ。

大きなアクシデントはなく、タイム的には上位がミディアムで1分39秒台前半というところに集中する状況で金曜フリー走行は推移していった。そして終了間際に#17 塚越広大(REAL RACING/エンジンはホンダ)と#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)がソフトで1分38秒台を記録、彼らが1-2というかたちになる。#17 塚越のタイムは1分38秒457。

走行後、#17 塚越は「(今日のコンディションのなかで)ソフトを履いた時のグリップの高さ、それは感じることができました」とコメント。ただ、マシン(セットアップ)の出来に関しては、「どちらかのタイヤだけに合っているということはないですけど、現状はまだ(総合的に見て)70点くらいですかね。ベースをもっと上げていかないといけないと思っています」と、良化途上であることを語っている。

今季はタイヤ2スペックという要素が入ったこともあり、開幕前のテストでも上位の選手でさえあまり景気のいいコメントを発しない傾向があったが、実戦のレースウイークに入ってもその状況は変わらないようだ。この日のトップタイムである#17 塚越も、まずまずレベル、だろうか。

ただ、#17 塚越はソフト使用前にも上位に位置していた局面があったし、ソフトを使った選手が少ないなかとはいえ、トップタイムでの出足が流れ的にわるい要素であるはずはない。ましてや塚越は2週前のSUPER GT開幕戦で優勝(GT500クラス)している選手。2大トップカテゴリー開幕ダブルウインの快挙に向け、流れの良さはそのままに、明日の午前のフリー走行でマシンの出来を80点、90点と上げていきたいところだろう。

塚越同様に最後にソフトを履いて2位となった#18 可夢偉のタイムは1分38秒692。3位は昨季王者の#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)で、タイムはミディアムでの1分39秒114だった。

ミディアム首位の#1 石浦も「ミディアムのユーズド(使用が進んだ状態)になった時の比較では自分より速い人もいましたし、現状はトップ5くらいの位置にはいるのかな、という感じです」と、塚越と同じくやや慎重派のコメント。戦う方にも観る方にも不確定要素が多い分、予選の戦いが一層面白くなりそうな状況ではある。

以下、4~6には#65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ)、#5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)、#36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)が続いた。今季新人のなかでは#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)が最上位の12番手タイム。

SF開幕戦「2018 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」は、明日(21日)が予選日となる。注目の3段階ノックアウト予選は午後3時45分開始予定だ。
ホンダは4月20日、今夏発表を予定している新型軽キャブバン『N-VAN(エヌ バン)』に関する情報をホームページで先行公開した。…

《遠藤俊幸》

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