湖北路のSL列車からシゴロクが撤退…夏からはデゴイチが牽引

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JR西日本は3月19日、C56形蒸気機関車160号機(C56 160)の牽引により運行しているSL列車『SL北びわこ号』を、今夏からD51形蒸気機関車200号機(D51 200)による牽引に変更すると発表した。C56 160の牽引は5月27日が最後となる。

シゴロクことC56 160は、1939年4月に川崎重工業兵庫工場で竣工。日本本土向けのC56形としては最終機で、北海道から九州まで幅広く運用されていた。1972年に京都市の旧梅小路蒸気機関車館で動態保存されるようになってからは、本線からローカル線まで、あらゆる路線に乗り入れることができるユーティリティーぶりが評価され、全国各地でSLの復活運行に使われていた。

JR移行後はJR西日本に在籍し、1995年8月から北陸本線米原~木ノ本間で運行を開始した『SL北びわこ号』を一貫して牽引。山口線の『SLやまぐち号』でも使われ、シゴナナこと、C57形蒸気機関車1号機(C57 1)と重連を組むこともあったが、デゴイチことD51 200の復活により置き換えられることになり、山口線では5月6日に運行される臨時列車『ありがとうC56』が最後の牽引となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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