デンソーは2月14日、コネクティッド関連事業への取り組み強化の一環として、次世代ソフトウェア開発技術を強みとしているクリエーションラインと資本業務提携を行うと発表した。
クリエーションライン社は、クラウド技術やオープンソース等の次世代ソフトウェア開発技術が強み。日本ではまだ少ない、オープンソースおよび各工程を迅速に進めるアジャイル開発手法を用いた技術開発を得意とし、多くの導入実績を誇る会社として注目されている。
現在、自動車業界では、電動化・自動運転・コネクティッドなどの分野にて、他業界からの新規参入や開発スピードの加速により競争が激化している。このような環境下で新しいモビリティ社会を牽引する企業となるためには、クラウド、オープンソースソフトウェアの活用など情報通信技術(ICT)を強化し、迅速にイノベーションを生み出すことが不可欠となる。
両社はすでに共同で複数のプロジェクトに取り組んできたが、デンソーは今回の出資を通じて、今後さらに急成長が期待される技術に取り組むクリエーションライン社のIT人材をコネクティッド関連事業に活用。さらに、クリエーションライン社が主催・共催する様々なオープンソースコミュニティーへの参画を通じ、今後の事業展開に必要な、グローバルに通用するソフトウェア志向の開発体制を強化する。
なおデンソーは、緊密な事業連携を図るため技術開発センター デジタルイノベーション室長である成迫剛志氏がクリエーションラインの取締役に就任する。