横断の男性をひき逃げ、防犯カメラ映像などから容疑者を逮捕

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交通量の少ない時間帯に発生した歩行者ひき逃げ事件。容疑車両は事故から約2時間で発見され、運転していた男が逮捕されている。

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11日午前4時ごろ、山梨県南アルプス市内の県道で、徒歩で横断していた男性が乗用車にひき逃げされる事件が起きた。男性は重体。警察は防犯カメラ映像などから車両を特定し、運転していた男を逮捕している。

山梨県警・南アルプス署によると、現場は南アルプス市六科付近片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。24歳の男性は徒歩で道路を横断していたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。

男性は全身を強打。甲府市内の病院へ収容されたが、骨盤骨折に伴う外傷性ショックなどで意識不明の重体となった。クルマはそのまま逃走しており、警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始するとともに、現場で採取された破片や目撃証言、付近に設置されていた防犯カメラの映像などから容疑車両の車種を特定して周辺での車当たりを実施。事故から約2時間後に同市内の民家で容疑車両を発見し、運転していた29歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

警察では事故発生の経緯や逃走の動機などを詳しく調べている。

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交通量の少ない時間帯に起きたひき逃げ事件は、一昔前であれば「解決が難しい」、もしくは「解決までの時間を要す」とされてきたが、今はあちこちに防犯カメラが設置されていたり、あるいは通行する車両もドライブレコーダーを装着しているため、これらの映像を使った容疑車両の特定が円滑に進むようになってきた。

常時撮影型の防犯カメラにはプライバシー侵害の危険性も伴うが、こうした事件の解決には一定の成果を上げているのもまた事実なのだ。

《石田真一》

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