一度は食べるべき、大磯「善磯」のあじ(フライ)定食 小田原厚木道路

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ふっくらとしたアジフライは大ぶりで鮮度もよい。
  • ふっくらとしたアジフライは大ぶりで鮮度もよい。
  • 新幹線のガードをくぐると駐車場が見える。ちなみに善磯の駐車場は写真奥。手前は公園の駐車場だ。
  • 17時30分から夜の営業だが、この日は少し遅れてスタート。
  • メニューはぎっしり。気になるメニューばかり。いつも悩む。そしてどれも家庭的でおいしい。
  • 一杯目のごはんが食べきれるかどうか心配している場合ではない。一回はお代わりも可能だ。
  • あじ(フライ)定食。これで700円だ。(2018年1月末現在)
  • ソースもいいがしょうゆも合う。
  • きわめて大盛のごはん。半分にしてくださいと告げても六掛け程度。女性はかなり明確に減らしてほしいと告げてお茶碗で出してもらうくらいでもよいだろう。

東京都心の首都高速道路で渋滞にはまっているときに「アジフライが食べたいなあ」と思い立って、神奈川県大磯町の善磯に出かけたとしても、何ら不思議ではない。大磯町の善磯食堂の「あじ(フライ)定食」は一度食べてみる価値だ。

最初に断っておかねばならないのは、何も指定しなければ、ものすごい量のごはんが運ばれてくることになる。

かつ重でも注文するときに用いられるような「お重」にかつ重のあたまの部分に相当する煮かつがなくて、その分までごはんが詰められているような量が出される。女性ばかりでなく男性であっても、少食な方、いや「大食いではない方」は「ごはんを半分にしてください」とお店の方に伝ることをお勧めする。

小田原厚木道路の「大磯」の出口を降りて山を下り、新幹線のガードをくぐった先の交差点の角に、善磯はある。お店の向かいには駐車場もあり、平日は仕事の途中で寄る人も多い。

これ見よがしな大盛りを売りにするわけでもなく、しかし、この店を愛する人への「真心」からごはんの盛りが多くなるのだろう。その証に、メニューはいずれも観光地価格ではなく、安い。そして、肝心の味も良いのだ。

旨くて安くて盛りがいい。人づてに聞いて、そんな都合のいいことがあるものか、と思った。善磯を初めて訪れた時、クルマでなければアクセスしにくい、大磯駅からかなり奥まったエリアで、店の前の駐車場が混み合っており、それを見て、ああなるほどな、と察した。

メニューは木の板に書かれてびっしりと壁に貼られており迷う。一度は食べてほしいのは「あじ定食」である。後から「(フライ)」が足され、「あじ(フライ)定食」となっている。大磯に来たのだから、くらいの軽い気持ちで食べてほしい。注文するとそこから揚げ始め、熱々の大きなアジフライの定食が運ばれてくる。

サイズはもちろん、肉厚である点にも注目してほしい。そしてふっくらと弾力のある身はしっかりと甘味があり、香ばしく食欲をそそる香りをまとう。盛りのいい飯を平らげられそうに思えるぐらい食欲を掻き立てる。

開いた背の部分で割ると簡単に身離れする。鮮度がいいのだろう。ソースをかけてもいいが、始めに醤油で一口というのもオツだろう。油と醤油が混ざった香もまた食欲を加勢する。

たっぷりとおかれた野菜に、懐かしいと表現したくなってしまうマカロニサラダなどが添えられ、アジフライが2尾。盛りがいいからではなく、獲れたてのアジのアジフライを存分に楽しめるという意味で、ごちそうではないだろうか。

どうしようかという量にもかかわらず、ごはんのお代わりは1回だけでご容赦くださいという旨の張り紙がある。みそ汁はともかく、ごはんをお代わりをしている人はあまり見たことがない。

こちら方面に用事があると、つい寄ってしまう善磯。首都圏からドライブで湘南方面、伊豆箱根方面に出かけた帰りに、小田原厚木道路をわざわざ降りて出かけても損はない。

《中込健太郎》

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