交差点で誤進入して逆走、正面衝突で高齢男性死亡---事故に至るまで止まらず

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昼夜を通して交通量の多い国道で発生した逆走を起因とする正面衝突事故。逆走側のクルマを運転していた高齢男性が死亡している。

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4日午後6時25分ごろ、栃木県佐野市内の国道50号を軽ワゴン車が逆走。順走してきた軽乗用車と正面衝突する事故が起きた。この事故で軽ワゴン車を運転していた高齢男性が死亡している。

栃木県警・佐野署によると、現場は佐野市高橋町付近で片側2車線の直線区間。中央分離帯が設置されている。軽ワゴン車は約600m離れた交差点を進行中に対向車線側へ誤進入。そのまま第2車線側で逆走を続け、渡良瀬川大橋(全長347m)の上で順走してきた軽乗用車と正面衝突した。

衝突によって双方のクルマは中破。逆走側のクルマを運転していた茨城県筑西市内に在住する75歳の男性は胸部を強打して死亡。順走側のクルマを運転していた足利市内に在住する56歳の女性が腹部強打の重傷を負い、近くの病院へ収容されている。順走側のクルマは第1車線を同方向へ進行していた車両とも接触しているが、乗員にケガはなかったという。

現場は昼夜を通して交通量が多い区間。死亡した男性のクルマが誤進入したとみられる交差点は緩やかな左カーブとなっており、警察ではカーブを曲がらずに対向側へ進入した可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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死亡した男性のクルマは交差点を進行していた際に対向車線側へ逸脱。そのまま対向側へ誤進入するとともに逆走を開始してしまったようだ。交通量の多い区間でもあり、事故に至るまでに多くの順走車とすれ違っていたとみられるが、事故を起こすまで止まることはなかった。

《石田真一》

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