豊田自動織機は2月2日、2017年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比26.3%増の770億円と、大幅な増益となった。
車両組立事業の売上高は『ヴィッツ』『RAV4』ともに増加したことで、同6%増の542億円。エンジン事業もGD型ディーゼルエンジンが増加したことで、同7%増の718億円となった。カーエアコン用コンプレッサーも販売台数が日本・中国で増加したことで、同4%増の2593億円。産業車両事業は、主力のフォークリフトトラックの販売台数が北米・日本などで増加したことに加え、2017年4月にバスティアン ソリューションズ社を、5月にファンダランデ インダストリーズ社を子会社化したことで、同29%増の9325億円となった。これら各事業の好調により、総売上高は同19.1%増の1兆4647億円となった。
収益については、原材料の値上がりや人件費や減価償却費の増加などがあったものの、営業面の努力、為替変動による影響、原価改善活動の推進に加え、退職給付制度の変更影響により、営業利益は同19.0%増の1150億円、税引前利益は同15.9%増の1785億円、四半期利益は同28.2%増の1461億円となった。
通期連結業績見通しについては、米国税制改正の影響を織り込み、当期利益を前回予想から150億円引き上げ、1570億円に上方修正。売上高1兆9500億円、営業利益1450億円、税引前利益2040億円は前回予想を据え置いた、