関西大手の近畿日本鉄道(近鉄)は1月20日から、南大阪線の大阪阿部野橋駅(大阪市阿倍野区)で「昇降ロープ式ホームドア」の実証試験を始める。
昇降ロープ式は、ワイヤーロープが上下に移動するタイプのホームドア。左右に扉が動くタイプに比べ乗車口を広くとることができ、ドアの数や位置の違いに対応しやすい。大阪阿部野橋駅は近鉄南大阪線のターミナル駅で、片側4カ所にドアを設けた通勤電車のほか、1~2カ所だけドアを設けた特急電車も停車する。実証試験では4番線乗車ホームの線路終端部から4両目の位置に設置される。
近鉄は2016年12月、大阪阿部野橋駅にホームドアを設置すると発表。昇降ロープ式ホームドアを2017年度中に試験的に設置し、2018年度中の本格的な設置を目指すとしていた。