東京オートサロンは毎回、日野自動車ブースでの派手なダンスパフォーマンスが見どころのひとつなっているが、今回はやや鳴りをひそめ、昨年全面改良した『プロフィア』および『レンジャー』を全面に打ち出した展示内容となっている。
2台の展示車両には内外装に特別装備が施され、コックピットも見学できるようになっている。また3名のアーティスト集団が、展示してあるプロフィアの架装パネルをキャンバスに見たてて、会期の3日間かけてひとつの絵を仕上げるパフォーマンスも披露している。
日野自動車渉外広報部広報室の大橋秀主管は今回のブース展示について「去年フルモデルチェンジした大型と中型をそれぞれ見て頂きたい。お陰様でだいぶお客様に良い評価を頂いているので、それをさらに手を加えるとこんなに素晴らしいクルマになるということで2台を参考出品している」と解説。
さらに「トラックのイメージはまだまだ社会的に高いとはいえないので、それを高める一助になればということでトラックメーカーなのに東京オートサロンに出ている理由は変わっていない。実際に車両を見て頂いて、トラックドライバーになろうかなと思う方が出てくれれば、大変ありがたい」と期待を寄せていた。
その一方で、毎回恒例となっているダンスパフォーマンスは規模や回数、時間ともに大きく縮小した。大橋主管も「今回は控えめになっている」と認めながらも、「運営側の提案もあって、クルマを見て頂くことをメインにした仕立てにした。ただポリシーが大きく変ったことではない。日野のブースを楽しみに来た方をそれほど裏切らない内容になっている」と話していた。