アイサンテクノロジーは、業務提携した岡谷鋼機、ティアフォーとの協業で開発した「ワンマイルモビリティ」プロトタイプ初号機が完成したと発表した。
プロトタイプ初号機の通称は「マイリー」。ハンドルやアクセル、ブレーキを持たないラストワンマイル向け完全自動運転電気自動車。
ベースはヤマハ発動機の電動ゴルフカートで、ボディは3Dプリンターによる樹脂材で製造した。NVIDIAの自動運転用ECU「ドライブPXプラットフォーム」を搭載する。
ティアフォーが開発している自動運転ソフトウエア「Autoware」、アイサンテクノロジーの高精度3次元地図とレーザースキャナーを搭載し、周囲の物体検出、自車位置の推定、走行経路の策定、運転判断など、完全自動運転に必要な機能を持つ。
今後、プロトタイプ初号機を使って2018年春から実証実験を実施する予定。マイリーは主に市街地や中山間地域での近隣への移動手段としての利用を想定しており、ドライバー不足が深刻な旅客・物流サービスなどへの展開を目指す。
3社は実証実験を進めながら2019年にワンマイルモビリティの事業化を目指す。