ひき逃げで逮捕の運転者…「一時的に現場を離れた」との判断

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4日午前6時ごろ、福岡県水巻町内の県道で、徒歩で道路を横断していたとみられる高齢女性がクルマ2台にはねられる事故が起きた。女性は死亡。警察は最初にはねたクルマを運転していた男をひき逃げ容疑で逮捕している。

福岡県警・折尾署によると、現場は水巻町吉田西2丁目付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。71歳の女性は徒歩で道路を横断していたところ、交差進行してきた軽ワゴン車が衝突。路上に倒れこんだところ、その後ろを進行してきた軽乗用車にもはねられた。

女性は近くの病院へ収容されたが、全身強打でまもなく死亡。クルマ2台の運転者にケガはなかった。後の調べで軽ワゴン車は現場から一時逃走していたことが判明し、警察は運転していた中間市内に在住する38歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。2台目のクルマを運転していた19歳の男性からも過失致死容疑で事情を聞いている。

聴取に対して男は「119番通報して救急車を要請しており、何もしていないわけではない。現場にも戻っている」と供述し、ひき逃げについては否認しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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最初に事故を起こしたクルマは現場周辺の防犯カメラ映像から「一時的に現場を離れた」と判断され、運転者はひき逃げ容疑で逮捕されることになった。

事故を起こした場合、その時間が短いものであれ、現場を離れた時点で「逃走した」とみなされる。事故通報を行うため、近隣の民家に電話を借りにいった程度は斟酌されるようだが……。

《石田真一》

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