モノづくりマッチング2017(11月29日~12月1日、東京ビッグサイト)の会場内に可愛いEVを展示していたのは、浜松のエフテーシー。顧問の佐藤員暢氏は、電気自動車普及協会の理事も務めるEV界の重鎮だ。
展示されていたFTC88Cは、中国製のミニカーをベースに日本で足回りを作り直し、トランクを増設したもの。暑いときにはルーフを開けられる構造になっており、透明樹脂のドアと合わせて開放的な雰囲気となっている。
衝突被害軽減装置(PCS)や、坂道で発進操作を楽にする後退防止機能も標準で装備し、何と電動コンプレッサーによるエアコンもオプションで用意している。安全性と快適性を重視した仕様なのだ。
標準で搭載されるのは鉛酸バッテリーだが、これで航続距離100kmを実現。リチウムイオンバッテリーもオプションで用意される。
現在は日本で量産プロトを製作中だが、今後は中国で生産を開始し、来春には日本で発売される予定だ。価格はパンフレットには88万円からとなっているが、その後の試算で100万円前後になってしまうことが判明しているそうだ。
惜しいのは2名が乗車できるスペースがありながら、現状は原付4輪としてしか登録できないために1名乗車に限られること。法整備が進んで、マイクロEVの2名乗車が実現すれば、こんなに便利なパーソナルモビリティはないのではないだろうか。