10日、SUPER GT 最終戦の予選日を翌日に控えたツインリンクもてぎにて、DTMマシン3種(メルセデス、アウディ、BMW)が土日のデモ走行に向けての完熟走行を行なうなどしている。
ドイツのトップシリーズとして知られるDTMは近年、日本のSUPER GT/GT500クラスと技術面で協同歩調を取っており、車両レギュレーションを統一化(現在はエンジン規定が違うが、近い将来にはそれも含めて完全統一予定)。交流レースの実現等も期待され続けている状況だが、今回、10月のDTM最終戦でのGT500マシンのデモ走行参加に続き、日本でもDTMマシンのデモ走行が実現する運びとなった。
参加車両は現在DTMに参戦しているドイツ3メーカーのマシン、「メルセデス-AMG C 63 DTM」「アウディRS5 DTM」「BMW M4 DTM」。メルセデスはM.エンゲル、アウディはL.デュバル、BMWはA.ファルフスの各選手がステアリングを握る。
この日は11時45分から約30分間の試走セッションが設けられ、予選日と決勝日に行なわれるデモ走行に向けての準備が進められた。ドイツから来日したスタッフたちが、レースモードのような雰囲気も醸し出しつつ作業をしている姿が印象的だった。
DTMマシンのデモ走行にはGT500マシン3種(#1 レクサスLC500、#23 日産GT-R、#8 ホンダNSX)も加わっての“6車種混走”となり、予選日(11日)の10時30~45分と、決勝日(12日)の11時05~35分の計2回が実施される予定。
また、今大会にはDTMのシリーズ運営団体「ITR」のチェアマンを務める元F1ドライバーで、日本GP優勝経験(87、91年)もあるゲルハルト・ベルガー氏が来場する。予選日の15時45分~16時15分には場内のホンダコレクションホールでトークショーを実施予定だ。SUPER GTのシリーズ運営団体「GTA」の坂東正明代表との共同会見もセットされており、今年のSUPER GT 最終戦はチャンピオン争い決着の舞台であると同時に、DTMとの交流の深まりを実感するレースウイークにもなる。