日産、工場再開のめど立つ---早ければ7日から

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日産自動車は6日夜、工場での生産再開について発表した。国内の生産拠点6か所のうちオートワークス京都を除く5工場で、7日から順次再開する。

「どこで何日からという詳細は把握できていない。生産要求や、再教育を受けた完成検査員など準備が整った所から再開する」(広報担当)

日産は認定されない無資格の補助検査員による完成検査が発覚後に、体制を見直した。ただその後、さらに無資格者による検査が続いていたことや、工場の完成検査工程エリアが無届出で変更され、検査工程とはまったく違う場所で、検査員でない作業員が完成検査の一部を担っていたことなどから、国内向け車両の生産、出荷、登録を一時停止していた。

国交省は11月1~6日に日産6工場に立入検査を実施。届出書類と実作業の標準作業所との不整合などを指摘し、日産は6日までに改善を行った。また、同社の第三者調査チームによる完成検査員の「任命・教育プログラム」に再教育や再試験などを追加し、現状の完成検査員にも適応しながら、準備を再開準備を整えた。

国内供給体制は、これで以前の状態に復帰することになる。今後は、完成検査における法令順守を中長期的に維持する具体策に全力を尽くす。不適切行為の原因究明に、防止策を加えて、法令順守を堅持する姿勢を示す。今週中にも国土交通省に対して報告を終えたい意向だ。

《中島みなみ》

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