ホンダは、バングラデシュの二輪車生産・販売合弁会社であるバングラデシュホンダ(BHL)が工場の新設を決定し、ムンシゴンジ県で鍬入れ式を実施した。工場建設、土地購入などの投資額は約23億タカ(約32億円)。
BHLは、2013年にバングラデシュで二輪車の組立を開始した。現在の生産能力は年間8万台。今回、生産・販売台数拡大を目的にムンシゴンジ県アブドルモネム経済特区に10万平方メートルの土地を購入した。新工場は2018年後半に操業する。完成車組立能力は年間10万台規模で稼働を開始、その後、順次生産能力を拡大し2021年までに20万台にする予定。
バングラデシュ政府は今年、二輪車産業の活性化に向けて現地調達促進を図る一方で、現地生産・部品調達を拡大する企業に対する輸入部品関税を引き下げた。このため、二輪車販売価格が下落傾向にあり、市場が急拡大している。ホンダは、二輪車シェア拡大に向けて現地での生産能力を増強する。
鍬入れ式には、バングラデシュ政府のアミール・ホセイン・アムー工業大臣、泉裕泰駐バングラデシュ日本国大使なども出席した。