英国自動車生産2.2%減、消費者のディーゼル離れも一因 2017年1-9月

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日産の英国サンダーランド工場とキャシュカイ
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英国自動車工業会(SMMT)は10月26日、2017年1~9月の英国における自動車の生産実績を公表した。総生産台数は125万9509台。前年同期比は2.2%減だった。

総生産台数125万9509台を英国向けと輸出分で分けると、英国向けが27万0715台。前年同期比は7.2%減と、落ち込む。輸出分も98万8794台にとどまり、前年同期比は0.7%のマイナス。英国自動車工業会によると、5か月連続で英国の自動車生産が減少したことで、消費者や企業の信頼が低下していることが国内需要に影響し、生産量が落ち込んでいるという。

なお、英国に生産拠点を置く主要自動車メーカーは、トヨタ、ホンダ、日産、ジャガー・ランドローバー、BMWグループのMINIとロールスロイス、フォルクスワーゲングループのベントレーなど。

2016年の英国自動車生産台数は、過去17年で最高の172万2698台。前年比は8.5%増だった。

英国自動車工業会のマイク・ホーズCEOは、「全英でディーゼル車に対する課金や乗り入れ規制が行われていないにもかかわらず、英国政府の大気環境政策の不透明感が、ディーゼル車の国内新車販売を鈍化させた」と述べ、消費者がディーゼル車の購入を控えていることが、生産減少の一因との見方を示している。

《森脇稔》

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