日産自動車は11月26日、2020年以降の実用化を目指した最新自動運転実験車両の公道テストを開始したと発表した。
最新の実験車両はインフィニティ『Q50』をベースに、新世代のプロパイロット技術を搭載。公道テストでは、ナビゲーションシステムで設定した目的地まで、一般道と高速道路を含むルートを自動運転で走行する。
実験車両は12個のソナー、12個のカメラ、9個のミリ波レーダー、6個のレーザースキャナー、HDマップを搭載し、車両の周囲360度の情報と自車の正確な位置を把握。交通量の多い交差点を含む複雑な道路環境を自動運転で滑らかに走行できる。また、複雑な交通シーンを解析するAI技術を搭載。例えば高速道路の料金所に近づくと、システムが走行可能なETCゲートを検出し、そのゲートを自動運転で通過していく。
日産は、今年9月に高速道路単一車線自動運転技術プロパイロットを搭載した新型『リーフ』を発売。そのほか『セレナ』『エクストレイル』『ローグ』に搭載されたプロパイロット技術は、今後、欧州の『キャシュカイ』にも採用する計画だ。