コンチネンタルは10月26日、東京モーターショーにおいてプレスカンファレンスを開催し、自動運転やコネクティビティに関する取り組みをアピールした。
プレゼンテーションに立った同社CEOのエルマー・デゲンハート氏は、最初に日本での開発についてアピールした。「日本でも1500人が働いており、エンジニアも800人ほど在籍し開発に従事している。うち半分のエンジニアはソフトウェアのバックグラウンドがある」
次に自動運転について言及した。自動運転の実現にはレーダー技術が重要だとし、「レベル4以上の自動運転では、20個のセンシングデバイスが必要になるだろう。それらのセンサー情報を統合するセンサーフュージョンには大きなコンピューティングパワーが必要だ。コンチネンタルは日本でも2014年から実証実験に参加し、開発を進めている」と説明した。
コネクティビティに関しては、コンチネンタルは以前からNTTドコモと提携し、5Gを利用した研究開発を進めている。「他車やクラウドとの間で大きなデータをやり取りすることになる。その際には5Gが必要だ。NTTドコモと5Gの研究をしており、統合されたプラットフォームを開発している」と述べた。
またコンチネンタルは、世界的なタイヤメーカーとしての顔もある。デゲンハート氏は、「走行中に空気圧を調整して燃費の低下を防ぐことができる」という『ContiAdapt』コンセプトを紹介し、スマートタイヤの開発についても言及した。
最後にデゲンハート氏は、「日本のOEMと一緒にモビリティを素晴らしいものにしていきたい」とプレゼンテーションを締めくくった。