近畿日本鉄道(近鉄)は11月19日、鮮魚列車の撮影ツアーを実施する。
近鉄の鮮魚列車は、関西私鉄では唯一のもので、伊勢志摩魚行商組合連合会の貸切列車として1963年9月に運行を開始した。
三重県の漁港で早朝に揚がった水産物を、奈良県内や大阪府内へ運ぶために、休日を除く毎日、上りは宇治山田駅(三重県伊勢市)から大阪上本町駅(大阪市天王寺区)まで、下りは大阪上本町駅から松阪駅(三重県松阪市)まで運行されている。
かつては荷物電車用の車両が使われたこともあったが、2001年以降は2680系3両編成が使われるようになり、現在に至っているという。
このツアーはそんな鮮魚列車を撮影しようというユニークなもので、当日は近鉄名古屋駅(名古屋市中村区)に9時に集合。湯の山温泉駅(三重県菰野町)で普通列車と、明星(みょうじょう)駅(三重県明和町)最寄りの明星車庫では観光列車「つどい」とのツーショット撮影会が行なわれる。また、伊勢若松駅(三重県鈴鹿市)では鮮魚列車の入換体験や入換えシーンの撮影ができる。明星駅から近鉄名古屋駅までの帰路は「つどい」に乗車し、19時15分頃に解散となる。
最少催行人員は40人で、旅行代金は大人7360円。申込みは近鉄の主要駅などで受け付けている。