NTNは、燃費改善に貢献するモータ・ジェネレータ機能付ハブベアリング「eHUB」を開発、10月25日(一般公開は10月28日から)に開幕する「第45回東京モーターショー2017」へ出展する。
近年、欧州を中心に、発進時や加速時にエンジンの駆動力を補助して燃費を改善する「48Vマイルドハイブリッドシステム(48V MHEV)」の普及が拡大している。48V MHEVは、エンジンを主要動力源として使用し、発進時や加速時などに小型モータで駆動をアシスト。また、減速時に発生するエネルギーを電力に変換することで燃費効率を向上させる。
新開発のeHUBは非駆動輪に搭載し、モータで駆動アシストしてエンジン負荷を軽減。減速時には発電機としてエネルギーを電力に回生する。このeHUBを48V MHEVと組み合わせることで、エンジンのみの自動車と比較して最大25%の燃費向上を実現。また、EVクリープ走行や、すべりやすい路面での車両姿勢の安定制御に活用することもできる。
NTNブースではこのほか、グローバルで高いシェアを誇るハブベアリングやドライブシャフトをはじめ、電動モータ・アクチュエータシリーズ等のモジュール商品、クルマの低燃費化や高効率化に貢献する各種商品を展示する。
さらに、軸受(ベアリング)やドライブシャフトがどのように活躍しているかを見ることができるクルマのスケルトンモデルを用意するほか、ドライブシミュレータでは、ドライブシャフトがクルマの乗り心地向上に貢献してきた進化の歴史を体感できる。また、ベアリングの組み立て体験やハンドスピナーを使用したゲームなど、2018年に創業100周年を迎える同社技術を身近に感じられるコーナーも用意する。