JR西日本は10月18日、車両状態監視装置を2018年春以降に順次、導入すると発表した。
この装置は「次世代電車に適したメンテナンス業務への変革」を目指して三菱電機で製造された。これまで、目視や測定器などで行なってきた作業を省力化するため、カメラやセンシング技術を活用して開発された。
電車が通過した際に、屋根上の状態やパンタグラフすり板(架線と直接接触する部分)の摩耗状態、車輪踏面(車輪がレール頭頂部に当たる部分)の形状を自動的に測定・記録するもので、レール面との接触により発生する車輪の傷を探る「車輪フラット検知機能」も備える。
この装置は、16ヶ所の電車配置区所に備えられる予定になっている。導入後は測定頻度が高くなることから、不具合の解消や乗り心地の改善が期待できるほか、高所や床下などの危険かつ狭い箇所での作業が減るため、作業の安全性向上を図ることもできるという。