JR7社は10月17日、国鉄分割民営化~JR発足の30周年を記念した共同企画ツアーを実施すると発表した。観光列車や新幹線などを乗り継いで国内各地を巡る。
コースは「24の列車で繋ぐ じっくり日本列島縦断10日間」と「新幹線で行く 日本列島縦断3日間」の2種類。「24の列車でつなぐ」は12月5日出発の周遊コース、「新幹線で行く」は12月15日出発の片道縦断コースになる。
「24の列車」は寝台列車『カシオペア』に乗って、上野駅(東京都台東区)を出発。JR北海道『ノースレインボーエクスプレス』やJR東日本『和(なごみ)』、JR東海『ぬくもり飛騨路号』、JR四国『しおかぜ』、JR西日本『500 TYPE EVA』、JR九州『A列車で行こう』などを乗り継ぎながら全国各地をめぐり、寝台特急『サンライズ出雲・瀬戸』で東京に戻る。『カシオペア』はJR貨物のEH500形電気機関車がけん引する。
「新幹線で行く」は新函館北斗駅から鹿児島中央駅までの片道縦断コース。新幹線『はやぶさ』『のぞみ』『さくら』などを乗り継ぎながら、リニア・鉄道博物館(名古屋市港区)の見学や中野うどん学校(高松市)でのうどん打ち体験などを行う。
旅行代金(大人のみ)は「24の列車」が39万~48万円、「新幹線で行く」が15万円。10月18日13時から、予約サイト「日本の旅、鉄道の旅」で申込みを受け付ける。購入者にはオリジナルピンバッジがプレゼントされる。
列車による日本一周は、国鉄時代の1981年に運転された『駅 STATION号』などがある。JR発足後の1988年には、欧州から持ち込んだ「ノスタルジー・イスタンブール・オリエント・エクスプレス(NIOE)」による日本一周列車が運転された。近年の日本一周・縦断ツアーは各地の列車を乗り継ぐプランが主流で、一つの列車が直通して日本一周や日本縦断を行うツアーは行われていない。