ZMPは10月11日、タブレットPCベースのロガーシステムを用いた公道での走行データ計測サービスを開始した。
車両の性能評価やADAS技術開発では、ベンチマークなどのため同じセンサシステムで複数の車両のデータを短期間に計測したいというニーズが高まっている。また開発には、社内の複数部署で使用している共用のテスト車両やレンタカーを用いることも多く、車両に配線や本格的な機材の取り付けが難しく、車両の利用時間に制約があるケースも多い。
今回開始した走行データ計測サービスでは、持ち運びしやすいタブレットPCをデータロガーとして使用し、また、各センサへの給電もタブレットPCから行うため複雑な配線も不要となる。センサは、最大400Gまで計測可能な6軸加速度&ジャイロセンサ、位置計測用GPSセンサを使用し、車両CAN情報取得にOBD IIコネクタを使用。シンプルなシステムで計測のオペレーションを簡易化し、短期間で複数の車両比較データや走行パターンの計測ができる。
一般的な計測システムでは、電源の確保のために配線が必要となるが、同サービスでは計測用タブレットPCからセンサへ給電するため面倒な配線作業なしでの計測が可能となり、同社でのデータ計測実験では、設置開始から5分以内に計測を開始し、計測期間短縮を実現している。
サービス提供価格(税別)は、5車種・各2日間の走行で500万円より。