京都市交通局は10月10日、地下鉄烏丸線に導入する新型車両について、デザインに関する意見を採り入れるための懇談会を設置すると発表した。一般からも委員を募集し、2018年度中にもデザインを取りまとめる。
烏丸線は1981年から1997年にかけ、現在の国際会館(左京区)~竹田(伏見区)間13.7kmが開業。車両は交通局が導入した10系電車と近畿日本鉄道(近鉄)の電車が使われており、烏丸線と近鉄線の相互直通運転が行われている。このうち10系は1981年の開業時にデビューし、その後も路線の延伸や近鉄線への乗入れに伴い順次増備された。
1981年の開業時に導入された車両(1次車)は、2021年度に使用開始から40年を迎える。このため新型車両の導入構想が浮上。今年8月にはJR東日本グループの総合車両製作所(J-TREC)がデザイン検討業務を落札した。一方、交通局は車両の外観や内装を検討するデザイン懇談会の設置を計画。デザインの専門家や鉄道関係者で構成されるが、「日頃から地下鉄を御利用いただいている皆様からも御意見をいただき、デザインの参考とする」として「公募委員」を一般から募集することにした。
公募委員の募集人数は2人以内。応募できるのは京都市内に居住もしくは通勤・通学している18歳以上の人であることや、平日日中の会議に出席できることなどの条件が付く。募集期間は10月11日から24日まで。任期は11月から2019年3月末までの予定だ。