リニア中央新幹線、電気設備も認可申請へ---JR東海、取締役会で決定

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JR東海は中央新幹線の電気設備についても工事実施計画の認可を申請する。
  • JR東海は中央新幹線の電気設備についても工事実施計画の認可を申請する。
  • 現在の工事はトンネル区間を中心に行われている。写真は第一首都圏トンネルの非常口が設けられる梶ヶ谷貨物ターミナル駅付近。

JR東海は品川~名古屋間で工事中の中央新幹線について、同区間の電気設備などの工事実施計画認可を国土交通大臣に申請する。9月25日の取締役会で決まった。

中央新幹線は、東京都と大阪市を結ぶ新幹線鉄道の建設線。超電導磁気浮上式のリニアモーターカーが導入される。2014年10月に品川~名古屋間の工事実施計画が認可され、工事が始まった。同区間は2027年の開業が予定されている。

2014年に認可されたのはトンネルや橋りょうなどの土木構造物が中心だったが、今回の申請では列車の制御方式や通信設備などの電気設備を中心に追加する。また、2014年に認可された項目についても河川管理者などとの協議の結果を受け、一部の駅や線路の位置を変更する。

今回申請分の工事費は8377億円で、2014年認可分の工事費を加えた総額は4兆8536億円になる。このほか、今後申請予定の車両や駅設備などの現時点での見込額を加えた総工事費は5兆5235億円。2014年申請時にJR東海が示した総工事費と変わらない。

《草町義和》

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