ドライバーは女性のみのラリー大会、開催へ…「L1 RALLY in 恵那 2017」11月25~26日

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L1ラリーのポスター。
  • L1ラリーのポスター。
  • 左から勝田、井原、古屋、小坂の各氏。
  • 6月に富士スピードウェイで開催されたL1レースの模様。
  • 6月のL1レースと同日開催された「WOMEN IN MOTORSPORT DAY 2017」に参加した女性ドライバーたち。

9月5日、女性ドライバーのみの参加で催行されるラリー大会「L1 RALLY in 恵那 2017」の開催記者会見が岐阜県恵那市の市役所で実施された。大会は恵那市の公道を舞台に、11月25~26日に開催される。

「L1」とは、FIA、JAFとともに一般社団法人WOMEN IN MOTORSPORTSが推し進める女性のモータースポーツ参画促進活動の一環で、今年から発足した女性だけのモータースポーツシリーズ。世界的にも有数の実績を誇る女性レーサー、井原慶子氏が推進役のひとりになっている。

既に6月には富士スピードウェイにて“L1レース”が実施されており、この第1回女性レース大会には25名の女性レーサーが参戦、また同日開催だったWOMEN IN MOTORSPORT DAY 2017のドライビングレッスンには約100名の女性が参加する盛況ぶりを見せた。

そして今度は女性ドライバーのみによるラリーが開催されることに。L1 RALLY in 恵那 2017は、気筒容積1501ccを超えるマシンによるAクラスと、1500cc以下のBクラスに分けられ、コ・ドライバー(ナビゲーター)に関しては男性の起用も可能となっている。主催はモンテカルロ・オート・スポーツ・クラブ(MASC)で、大会組織委員長は日本ラリー界のレジェンドドライバーのひとり、勝田照夫氏。

大会の後援には自由民主党モータースポーツ振興議員連盟と恵那市が名を連ねており、開催実現にあたっては衆議院議員の古屋圭司氏、恵那市長の小坂喬峰氏らの賛同があった。古屋氏は「恵那市の皆さんと共に盛り上げていきたいと思っています。世界一の自動車産業を誇る日本において、モータースポーツ文化の定着はまだ道半ばです。是非とも、女性の力で日本のモータースポーツ文化を引っ張っていただきたいと思っております」とコメント。

また、FIA/JAF WOMEN IN MOTORSPORT委員でもある井原慶子氏は、「2015年より、レーサーやエンジニア、メカニックなどクルマに携わりたい方を募集したところ、18歳~68歳の女性およそ800名の応募がありました。育成訓練を経た女性の新たなる活躍の場が、たくさんの方々の協力により恵那から始まることに感謝しております」と話している。

大会は恵那市岩村町をスタート&フィニッシュとする約90kmの行程で、ターマック(舗装路)ラリー。ちなみに岩村町は“女城主の里”であり、小坂市長は「“いわむら”を中心としたフィールドで国内初の女性のラリーを開催することができ、誠に光栄です。これを契機にモータースポーツによる地域活性化を継続的に図っていきたいと考えています」と語っている。

女性ドライバーのみのラリー大会としては日本初とされるL1 RALLY in 恵那 2017は、11月25~26日に開催される予定。

《遠藤俊幸》

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