【VW パサート 試乗】自宅に帰ってきたような安堵感がある…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW パサート TSI Highline
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スノッブな心地よさ。“大陸”のユーザーの嗜好を意識してか外観のクローム類が少し多い気もするが、上質ではあっても、決して何か誇示しようとしない控えめさが『パサート』の持ち味だ。

巷ではトヨタから新型『カムリ』も登場、日本で使うパーソナルセダンとして十分なゆとりとコストパフォーマンスの高さをもつこのクラスは、いつでも目が離せない…といったところ。その中で『パサート』の魅力は?というと“選んでも間違わない変わらぬ安心感があること”だ。遡れば日本市場で『サンタナ』名で投入されていた頃と何ら変わらない安心感は今でも言えることだ。

具体的には、とにかく乗り味がしっとりとしているのがいい。『ゴルフ』もさっぱりと洗練された乗り味だが、それよりさらに“コク”が増し、上級車らしさがしっかりと味わえるところがいいのである。

試乗車は18インチタイヤ(コンチネンタル・スポーツコンタクト5)を装着するも、乗り心地にネガな印象はないし、ステアリングフィール、アクセルレスポンスのなめらかさ、程よい穏やかさはクラスに相応しい。1.4リットルターボ+7速DSGの走りもまったく不足はない。同乗者もドライバー自身も、自分の家に帰ってきたような安堵感をこのクルマは味わわせてくれる。

パーフォレーションの入った革シートを始め、室内の仕上げ、装備は前後席とも平等で、高品位だ。ドゥン!と静かな音を立てて閉じるドアなど、造りのよさを実感させてくれる。トランクも奥行き、幅、高さとも言い訳がまったく不必要な広さ、容量なのも相変わらずだ。

直近の情報として「セーフティ&テクノロジーパッケージ」の無料化も。さらに仕様変更として「コンポジションメディア」「ディスカバープロ」の機能強化、「パークディスタンスコントロール」の機能拡張などがアナウンスされている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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