【INDYCAR】来季用共通エアロキットの「ロード/市街地/ショートオーバル仕様」がテストに登場

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来季用共通エアロキット「ロード/市街地/ショートオーバル仕様」のテストが行なわれた(手前ホンダ車、奥シボレー車)。
  • 来季用共通エアロキット「ロード/市街地/ショートオーバル仕様」のテストが行なわれた(手前ホンダ車、奥シボレー車)。
  • 来季用共通エアロキット「ロード/市街地/ショートオーバル仕様」のテストが行なわれた(手前シボレー車、奥ホンダ車)。
  • モントーヤ(左)とセルビア(コクピット内)が言葉を交わす。
  • ホンダエンジン搭載車のテストの模様。
  • 来季用共通エアロキット「ロード/市街地/ショートオーバル仕様」装着のシボレーエンジン搭載車。
  • 来季用共通エアロキット「ロード/市街地/ショートオーバル仕様」装着のホンダエンジン搭載車。
  • こちらは来季用共通エアロキット「スーパースピードウェイ仕様」装着のホンダエンジン搭載車(7月末、インディアナポリスでのテスト時)。
  • 来季用共通エアロキット「スーパースピードウェイ仕様」装着のシボレーエンジン搭載車(7月末、インディアナポリスでのテスト時)。

現地8月1日、米オハイオ州の常設ロードコース「ミッドオハイオ」で、インディカー・シリーズの来季用ユニバーサルエアロキット「ロードコース/市街地コース/ショートオーバル仕様」のテストがファン・パブロ・モントーヤらのドライブによって実施された。

現在のインディカーではエンジン供給メーカーのホンダとシボレーがそれぞれ独自に開発したエアロキット(空力パッケージ、今季は開発凍結)を各車が装着して戦っているが、来季2018年はシャシー設計社であるダラーラが新たに用意したユニバーサルエアロキットを共通で使用することになる。

既に前週、インディ500開催地であるインディアナポリス・モーター・スピードウェイで「スーパースピードウェイ(ビッグオーバル)仕様」のユニバーサルエアロキットが公開され、テストも実施された。それを受けて、今度は「ロードコース/市街地コース/ショートオーバル仕様」のユニバーサルエアロキットのテストがロードコースのミッドオハイオで行なわれた。

ロード/市街地/ショートオーバル仕様は、当然ながらスーパースピードウェイ仕様よりもダウンフォース重視であることは見た目に明らか。比べると(これも当たり前の話だが)フロントやリヤのウイングの大きさが印象的である。

直前の週末には今季第13戦が行なわれたばかりのミッドオハイオを舞台に、インディアナポリスの時と同様、ホンダエンジン搭載車とシボレーエンジン搭載車の計2台が“実装テスト”に臨んだ。ドライバーもインディアナポリスの時と同じで、今季はレギュラーでは参戦していないベテラン選手2名、オリオール・セルビアとファン・パブロ・モントーヤがステアリングを握っている(セルビアがホンダ車、モントーヤがシボレー車)。

インディ500で2勝の実績を誇り、かつてはF1でも活躍していたモントーヤは、ロード/市街地/ショートオーバル仕様のユニバーサルエアロキットのドライブフィールについて「いい感触だよ。現行のエアロとはかなり印象が違うけどね」とコメント。さらに「ダウンフォースレベルは(現行エアロより)下がっている。だからマシンが今よりもスライドしやすくなるだろう。ミスをする可能性が高くなるので、レース(の面白みという面)にとってはいいことだと思う」と付け加えている。セルビアは「ダウンフォースの前後バランスが現行エアロよりいい」との旨を語った。

両ドライバーは100周以上をこなし、他車の背後での走行フィーリングにも互いに良好な手応えを感じたという。前車から受ける気流の乱れによる悪影響が現行エアロより小さくなったならば、オーバーテイク促進にもつながるはずであり、ユニバーサルエアロキットの導入がレースフィールドをより接戦緊迫化する、そういう効果を期待できそうだ。

2018年用ユニバーサルエアロキットのテストは今後も続き、アイオワ・スピードウェイ(8月10日)とセブリング・インターナショナル・レースウェイ(9月26日)で実施される予定になっている。

《遠藤俊幸》

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