湘南モノレール初のラッピング列車デビュー…大船駅で出発式

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「OJICOトレイン」出発式の様子。「こども駅長」の合図で大船駅を後にした。
  • 「OJICOトレイン」出発式の様子。「こども駅長」の合図で大船駅を後にした。
  • 「こども駅長」が運転士と車掌に「OJICOトレイン」のヘッドマークを手渡した。
  • 「OJICOトレイン」をバックに記念撮影。
  • チャンネルアッシュの越原社長。
  • 湘南モノレールの尾渡社長。
  • 「OJICOトレイン」は5000系の第5609編成(5609+5209+5610)を使用している。
  • 先頭部にはオリジナルのヘッドマークと行先板が設置された。
  • 車体側面は沿線の風景や観光名所などのイラストで装飾された。

湘南モノレールはこのほど、同社初の本格的なラッピング列車「OJICO(オジコ)トレイン」の運行を始めた。7月30日には大船駅(神奈川県鎌倉市)のホームで出発式が行われ、新しい列車の門出を祝った。

「OJICOトレイン」は、ユニークなデザインのTシャツ「OJICO」の製作・販売会社「チャンネルアッシュ」(石川県金沢市)を広告主とするラッピング列車。5000系電車の第5609編成を使用し、沿線の風景や観光名所などを車体側面にデザインした。7月26日から運用に入っている。

出発式には、湘南モノレールの尾渡英生社長やチャンネルアッシュの越原裕幹社長らが出席。一般から募集した「こども駅長」が運転士と車掌にヘッドマークを手渡した。越原社長は「しばらく寝れない夜が続いたが、何とか無事に『かわいいな』と思うデザインができてホッとしている」とあいさつ。「出発式には間に合わなかったが、『OJICOトレイン』をモチーフにしたTシャツも企画している」と話した。

湘南モノレールは、大船~湘南江の島(藤沢市)間6.6kmの懸垂式モノレール(江の島線)を運営する鉄道会社。軌道桁の内側にゴムタイヤの車輪が入り込んで走るサフェージュ式を採用している。走行路が雨や雪でぬれることがないため、関東圏が大雪に見舞われて鉄道各線が軒並み運転を見合わせるなかでも、湘南モノレールは所定ダイヤで運行していることがある。

1966年に設立され、1970年から1971年にかけて現在の路線を開業した。サフェージュ式のライセンスを持つ三菱重工業など三菱グループ3社が株式の9割を保有していたが、2015年には経営共創基盤傘下のみちのりホールディングスが三菱グループ3社から株式を譲り受けた。

湘南モノレールの尾渡英生社長は取材に対し「株主が変わってから新しい会社として、いろんなことにチャレンジしている。これまで部分的なラッピングをやってきたが、今回は(車体全体を装飾した)フルラッピング。これからも楽しみにしていただければと思う」などと述べた。「OJICOトレイン」以外のラッピング列車は「具体的に決まった話はない」としつつ「地域に合っているもの、根差しているものをやっていきたい」と述べた。

《草町義和》

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