マツダの米国法人、北米マツダは7月21日、タカタ製エアバッグの追加リコール(回収・無償修理)に関して、米国NHTSAに不服申立て請願書を提出する意向を示したフォードモーターに同調すると発表した。
米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)は7月11日、タカタ製エアバッグについて、270万個の追加リコールを行うと発表。今回の追加リコールは、NHTSAが新たに検査を行ったところ、タカタ製の特定のエアバッグインフレーター(膨張装置)が、湿度の高い状況に長時間さらされた場合、劣化して破裂する可能性があると判断されたことを受けて、行われるもの。
追加リコールに該当するのは、硫酸カルシウムを乾燥剤として使用している「PSDI-5」と呼ばれる運転席フロントエアバッグのインフレーター。
この追加リコールの発表に対して、フォードモーターは7月21日、「現時点でリコールの必要性を示すデータはない」として、NHTSAに不服申立て請願書を提出する意向を表明。マツダも、フォードモーターに同調することを決めた。
マツダで追加リコールの対象になるのは、『Bシリーズ』。同車は、フォード『レンジャー』と兄弟関係にある小型ピックアップトラック。北米マツダは、「顧客の安全と満足を最優先に考え、マツダはこの目標を達成するために誠実に取り組んでいる」とコメントしている。