カルソニックカンセイ、自動車分野のサイバーセキュリティに進出…日本MS出身の蔵本雄一氏を迎え新会社設立

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White Motion
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カルソニックカンセイと仏Quarkslab社は7月18日、自動車分野のサイバーセキュリティに本格的に取り組むため、合同会社White Motionを設立したと発表した。

自動運転の実現に向け開発が加速する中、ハッキングやクラッキング、コンピューターウィルスといった脅威への対策は、自動車の安全や快適、地球環境への配慮の上で喫緊の課題となっている。しかし、自動車分野のサイバーセキュリティ技術は、自動車部品メーカーにとって、従来の技術やソフトウェアの延長線上ではなく未知の領域だった。

Quarkslab社は、サイバーセキュリティの分野で著名な Fred Raynal氏を中心に、2011 年に設立。パリに拠点を置き、高度なサイバー攻撃を防ぐセキュリティ製品・サービスを、航空機産業大手のエアバスや、マイクロソフト、アドビ他、幅広い顧客へ提供している。両社は、セキュリティ対策の分野で著名な日本マイクロソフト出身の蔵本雄一氏を社長に迎え、人命を守るという社会的使命、公益性を重視し、独立した会社としてWhite Motionを設立した。

White Motionはさいたま市のカルソニックカンセイ本社内に設立。資本金は2000万円で出資比率は両社50%ずつ。車載セキュリティソフトウェアの開発・販売、車載製品のセキュリティ評価、セキュリティ教育、セキュリティコンサルティングなどの事業を展開していく。

White Motionの社長に就任した蔵本雄一氏は、「WHITE MOTIONは自動車のセキュリティ対策に特化した会社であり、車両全体のセキュリティ評価をはじめ、サイバーセキュリティと機能安全の双方から、コネクテッドカー時代の自動車に必要とされるセキュリティ対策を提供する。世の中の安全のためにも、セキュリティ対策のノウハウは全自動車メーカー、サプライヤーが知るべきものであり、セキュリティ対策は全自動車に実装されるべきものだ。そのため、WHITE MOTIONは、そのノウハウを全メーカー、サプライヤーに惜しむ事なく提供していく」とコメントしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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